クレジットカードの支払い方法と金利の関係ついて

クレジットカード

クレジットカードを持ちたくない理由を「金利が発生するから」と、捉えている方が多くいます。

クレジットカードの支払いは後払いなので、必ず金利が発生するというイメージを持っているようです。

例えば私が使っているアメリカン・エキスプレスのクレジットカードの場合、1月1日に買い物をすると、銀行から引き落とされるのは2月10日になります。

この利用から支払いまでの日数である、およそ1ヶ月と10日の間に金利が発生すると認識しているようです。

ただ、実際にはこの期間に金利は発生しません。

千円のものを買ったら、請求額は千円です。

ただし、分割払いやリボ払いを利用した場合にそれぞれ金利が発生することになります。

今回は、この支払い方法の違いについて簡単に説明したいと思います。

1.クレジットカードの基本は一括払い

「クレジットカードは借金!」と捉えている方はビックリすると思いますが、カードの支払い方法の基本は一括払いです。

なぜなら、金利が発生しないからです。

カード会社はカードを使ってもらうことによって利益を得ています。

一方、カードを使う人にはポイントがもらえるなどのメリットがあります。

カードを使うたびに金利が発生してしまうと、カードを使えば使うほど損になってしまいますよね。
これでは誰もカードで支払いをしてくれません。

なので一括払いを利用する限り、金利は発生しません。
つまり、現金払いよりカード払いが損をするということはありません。
ポイントも貯まってお得ですらあるということです。

2.分割払い

クレジットカードで「分割払い」を利用する場合は、金利が発生します。

カードによっては、2回払いまでは金利が発生しないケースもあります。

例えば1,000円の商品を10回払いで買ったとしましょう。
これは、1,000円の商品を10ヶ月かけて買うことになります。

この場合は金利が発生します。
金利はカード会社や支払い回数によって変わってきます。

例えば金利が「毎月10円」発生する場合
(本来金利は%で計算しますが、わかりやすくするために円にしています)
●1,000円を10回に分けたら100円です。
●毎月10円の金利が発生します。
●なので毎月の支払いは110円になります。
●110円を10ヶ月支払います。
●トータルで支払う金額は1,100円になります。

一括払いなら1,000円のものは1,000円で済みます。
今回のように分割払いにしたら1,000円のものが1,100円になったわけです。

この100円の差を損だと捉える方もいます。
100円で「10回払い」というサービスを買ったと捉える方もいます。

良い悪いは置いておいて、分割払いとはこういうサービスになっているわけです。

3.リボ払い

続いてリボ払いです。

分割払いは「何ヶ月かけて支払うか」を決めて支払います。
リボ払いは「毎月いくら支払うか」を決めて支払います。

リボ払いは、そのシステムを理解して利用しないと恐ろしいことになります。

「リボ払いなら、いくら使っても月々支払うお金は一定額」

というような広告をカード会社はよく打っていますよね。

どういうことか。

例えば金利が「毎月10円」の場合
●毎月100円ずつ支払う設定にすると10ヶ月で1,000円です。
●毎月10円の金利が発生します。
●なので毎月の支払いは110円になります。
●110円を10ヶ月支払います。
●トータルで支払う金額は1,100円になります。

ここまで見たら「分割払い」も「リボ払い」も、結果は一緒です。

では何故、リボ払いはこんなにも恐れられているのでしょうか。

4.分割は商品に、リボは総枠に

クレジットカードの仕様によって違いますが、ここでは最もわかりやすい例をあげます。

分割払いは商品に対して利用します。
例えば…
●1,000円のTシャツを10回払いで買った。
●必ず10ヶ月で支払いが終わる。

対してリボ払いは「商品」ではなく「ショッピング枠」に対して適用されます。
例えば…
●ショッピング枠は10,000円である。
●毎月の支払額を100円に設定した。
●1,000円使った。
●このとき「100円+金利」を10ヶ月で払い終わる。
●あと9,000円使えるのでショッピング枠を全部使った。
●つまり総額10,000円使った。
●それでも毎月の支払額は100円に設定してある。
●つまり「100円+金利」を100ヶ月で払い終わる。

このように支払い回数がどんどん増えていきます。

もちろん「毎月支払う金額」を100円ではなく1,000円に変えれば、10回払いで済みます。
「毎月支払う金額」を10,000円に変えれば1回払いで終わります。
リボ払いでは、月々いくら払うかは自由なんですね。
なので、この管理ができるのであれば、別にリボ払いは恐ろしくなんかありません。

ただ、この管理ができない人が使うと「リボ地獄」と言われる状況に陥るわけです。
そして、この「リボ地獄」に陥る方が少ないんですね。

5.リボ地獄に陥る典型的な例

現実的な金額にして、例えてみましょう。

①ショッピング枠20万円のクレジットカードを保有している。
②急な出費があって10万円利用したが、一回で払えない。
③月々の支払い額を5,000円に設定して20回で払うことにした。

ここまでは普通の分割払いと変わりませんね。

④また急な出費があって10万円利用しなければいけない。
⑤それでも毎月5,000円の支払いは変わらない。
⑥この時点で全て払い終わるまで40回払いになっている。

ここでも「40回払えば終わりじゃん」と思いますよね。

ただ、ここまであえて触れていない問題があります。

それは金利です。

リボ払いの金利のつき方には2種類があります。
それは毎月支払う金額に金利が含まれているかどうかです。

例えば毎月の支払額が5,000円で金利が500円の場合
①5,000円払っても500円の金利が引かれて4,500円支払っている
②金利は別で請求されるので毎月5,500円払うことになる
この2つのケースが存在します。

[①]のように金利が別で請求される場合、毎月の支払額として設定した5,000円より、500円オーバーします。
ですが、5000円はきっちり払っていることになります。

ただ、[②]のように金利も含めて5,000円支払っている場合は、5,000円払っているつもりが4,500円しか払っていなかったということになるんですね。

もしも利用金額が増えると、その分金利も増えます。

[②]の場合、自分で設定をしないと金利が増えても支払額は変わりません。

極端な話「金利が5,000円で支払額は5,000円のまま」だと、毎月1円も元金が減ってないことになります。

これが払っても払ってもリボ払いが終わらないという話の正体です。

6.リボ払いは使わない方がいい

結論はリボ払いは使わない方がいいです。

もちろん計画的に利用ができるのであれば言うことはありません。

ただ「リボ地獄」という言葉が世の中に浸透するぐらいには、「大きな出費」という痛みをリボ払いで誤魔化すケースが少なくないということです。

そうしているうちに「月に支払える金額」と「月に支払うべき金利」の差がどんどん縮まっていき、最終的に首が回らなくなるんですね。

なので一括で支払えない商品を買う場合は、リボ払いよりも分割払いを利用してください。

分割払いなら、最初に設定した支払い回数をカード会社側が管理してくれますから。

自分の都合で軌道修正する可能性が減ります。

お金の管理が得意な人もいれば、苦手な人もいます。

お金の管理が苦手だという自覚のある方は、リボよりも分割払いを利用しましょう。

7.まとめ

では、何故この恐ろしいリボ払いをカード会社は勧めまくるのでしょうか。

それは、単純にカード会社が儲かるからです。

冒頭でお話ししましたが、一括払いだと金利が発生しません。

分割やリボを使ってくれると、金利分の手数料がカード会社に入りますので、積極的に使って欲しいんですね。

特にリボ払いは、自制が効かないと知らず知らずのうちに金利が膨らみますから、カード会社としては、ぜひ使ってもらいたいサービスなわけです。

「リボ払いにするとポイントUP」というキャンペーンは、ちゃんと管理しないとUPしたポイント以上に金利で持っていかれます。

リボ払いには、このように複雑な罠がひしめき合っています。

しつこいようですが、できるだけリボ払いは使わないようにしましょう。