【国際線】初見でも余裕!飛行機の乗り方を電車と比較して解りやすく説明
飛行機というものは、乗ったことが無い人からすると、未知の領域です。
飛行機で海外に行く場合の一連の流れ…
●航空券の予約
●空港へ
●航空券の受取
●保安検査場通過
●イミグレで出国
●搭乗口で飛行機に乗る
●目的地に到着
●イミグレで入国
●荷物検査
…こんな感じです。ややこしいですね。
ましてや国際線ともなると、税関やイミグレなど国内線よりも関門が多いので、より複雑に感じてしまうものです。
ただ、我々が普段から使っている電車の乗り方と比較して考えると、実は共通点が多いということがわかります。
そこで今回は、電車の乗り方と比較しながら、飛行機(国際線)の乗り方を簡単に説明したいと思います。
1.まずは航空券(切符)の予約から
飛行機に乗る時は、まず航空券の予約からしなければいけません。
電車で例えると「切符を予約する」と言い換えることができます。
まず、これから電車に乗ってどこかに行くことをイメージしてください。
電車に乗るためには、まず最寄りの駅に行きますね。
そして券売機で切符を買います。
もしくは、ICカードやスマホでタッチして改札に入ります。(ICカードのパターンは複雑になるので今回は割愛します)
電車に乗る場合は、これでOKです。
続いて、飛行機に乗る場面を想定してみます。
「電車に乗るために駅」に行くように「飛行機に乗るために空港」へ行きます。
なので、まず最寄りの空港に行きます…と、いうわけにはいきません。
何故なら、飛行機は全席指定だからです。電車に乗る場合は、予約無しでも乗れます。
どんなに混んでいようが、駅員さんに押し込んでもらいながらでも電車に乗れます。
飛行機の場合そうはいきません。
全席指定。立ち乗り不可。
もちろん空席があれば、当日に航空券を購入することもできますが、乗れない可能性もあるので博打になります。
なので、飛行機に乗る場合は、電車と違ってまず航空券の予約、つまり席の予約からしなければいけません。
航空券を予約する方法は色々あります。
●航空会社の公式サイトから予約
●航空会社に電話して予約
●旅行会社を通して予約
●クレジットカードのコンシェルジュに頼む
…など
どこを通して予約をするかによって、値段や発券期限などが変わってきます。
まとめ
●電車に乗る:いきなり駅に行く
●飛行機に乗る:まずチケットを予約しておく
2.空港(駅)で航空券(切符)をゲットする
航空券の予約が完了したら、出発日に合わせて空港に向かいます。
さて、空港に着いたら航空券をゲットしなければいけません。
電車の場合は「券売機」もしくは「窓口」で切符を買いますよね。
飛行機の場合は「窓口(チケットカウンター)」で航空券をゲットすることになります。
電車の場合で考えてみましょう。
「JR」は「JRの券売機」を利用しますし「京王線」や「西武線」などを利用する場合は、別の券売機を利用しますよね。
飛行機も似ています。利用する航空会社によって、カウンターが別になっているんですね。
例えば…
●ANAの飛行機を予約した場合はANAのカウンター
●JALの飛行機を予約した場合はJALのカウンター
●デルタの飛行機を予約した場合はデルタのカウンター
…このように、それぞれ別のチケットカウンターで手続きをしなければいけません。
利用する航空会社によっては、機械でチェックインをする方法もあります。
ですが、慣れていない場合は人が対応する窓口で
チケットを受け取る方が安心ですね。
航空券の予約をした時に、何らかの形で「予約の控え」が手元に残ることになります。
旅行会社を通して国際線の予約をした場合は、「お客様控え」のような紙が送られてきますし、
これが「メールの控え」になる場合もあります。
このように、紙だったりスマホの画面だったり、「予約してあることが証明できるもの」を窓口で見せればチケットが貰えるようになっています。
国際線の場合は、パスポートもここで一緒に提示することになります。
トランクなど、機内に持ち込めない荷物がある場合は、このタイミングであずけます。
後述しますが、液体類は必ず「預ける荷物」の中に入れておいてください。
空港に行ってやることをまとめると…
●利用する航空会社のチケットカウンターに行く
●パスポートと「予約したことを証明できるもの」を窓口で見せる
●チケットをもらう
●荷物を預ける
…これだけです。簡単ですよね。
まとめ
●電車に乗る:券売機or窓口で切符を買う
●飛行機に乗る:チケットカウンターで予約した航空券を受け取る。荷物をあずける。
3.保安検査場(改札)で荷物チェック
電車に乗る場合、切符をゲットしたら「改札」を通りますよね。
飛行機に乗る場合も同じで、航空券をゲットしたら「保安検査場」を通ることになります。
「駅の改札」と「保安検査場」の違いは「手荷物チェック」があるか無いかです。
電車に乗る時は手荷物のチェックはありません。
飛行機に乗る場合は、ここで「手荷物のチェック」が行われます。
空港では事故や密輸などを防ぐために、所持品のチェックが厳しく行われます。
厳しいといっても、引っかかるものが何も無ければ検査はサクッと終わりますのでご安心を。
検査と言ってもX線の機械に荷物を通すだけです。
国際線に乗る上で、これだけは絶対に覚えておいて欲しいのは、「液体」や「ライター」など、機内に持ち込みできないものが有るということです。
これらは保安検査場で100%廃棄することになります。
特に液体は注意。
●シャンプーやボディソープ
●化粧水や液体型のワックス
●飲み物など
これら液体類は、問答無用で手放すことになります。
日本で普段使っている日用品は、海外では手に入らない場合が多いですから、自分に合ったものを手放すのは困りますよね。
廃棄したら帰国するまで、どうしようもないので、絶対にトランクに入れて預けてしまいましょう。
もちろんこういったルールは、機内でトラブルが起こらないようにする側面もあります。
乗客が安全に飛行機に乗れるのは、この保安検査のおかげなんですね。
まとめ
●電車に乗る:改札を通る(手荷物チェック無し)
●飛行機に乗る:保安検査場を通る(手荷物チェック有り)
4.国際線は改札が2つある
国際線の飛行機に乗る場合は海外に行くので、出国手続きがあります。
これは「日本から出る」という手続きということです。
この「出入国審査をする所」を「イミグレ」と言います。
正確には「出国はエミグレ」で、「入国はイミグレ」ですが、出入国両方を「イミグレ」と言うのが一般的です。
国内線の飛行機に乗る場合は、この手続きはありません。
電車で例えると、単純に「改札を2回通る」と考えれば簡単です。
●最初の改札(保安検査):荷物の検査
●2回目の改札(イミグレ):出国手続き
出国の手続きが終わると、搭乗口に向かうことになります。
まとめ
●電車に乗る:改札は1つ
●飛行機(国際線)に乗る:改札は2つ
5.搭乗口(駅のホーム)に行く
電車に乗る場合、改札を通ったら乗りたい電車が停まるホームに行きますよね。
飛行機の場合も、乗りたい飛行機が出発する搭乗口に行きます。
大きい駅の場合、「中央線は何番線」「山手線は何番線」とホームが複数あります。
空港でも同じで、「ANAは何番搭乗口」「デルタは何番搭乗口」というようになっています。
自分が乗る飛行機が「何番搭乗口」から「何時」に出発するのかは、航空券にちゃんと書いてあります。
切符には書いてありませんね。飛行機は時間にシビアなので、確認しやすくなっているということでしょうか。
まとめ
●電車に乗る:◯番線のホームに行く
●飛行機に乗る:◯番搭乗口に行く
6.飛行機に乗る
さて、ついに飛行機に乗ります。
電車に乗る時は早く並んだ順に人が並んでいて、ドアが空いたらその順番で乗り始めます。
飛行機の場合は「優先搭乗」というものがあります。
「ファーストクラス」や「ビジネスクラス」、「上級会員資格保有者」の人は、エコノミークラスの人より先に飛行機に乗れます。
これを「優先搭乗」と言います。
同じ航空会社でも「優先搭乗」が無い空港もあります。
エコノミークラスの人は「上級会員資格」などが無い限り、「優先搭乗」できません。
航空会社によっては、予約した座席の位置に応じて乗る順番が決まっている場合があります。
自分の席がどこなのかは航空券に書いてあります。
出発時刻が近くなると、搭乗口のスタッフが、乗る順番をアナウンスしてくれます。
自分の席の順番が来たら、並び始めて飛行機に乗ればOKです。
電車の場合は、電車に乗るタイミングで切符を見せることはありませんが、飛行機の場合は、ここでも航空券を見せなければいけません。
電車で例えるなら「改札で切符を通して、電車に乗る時にさらに切符を駅員に見せる」と、言った所でしょうか。
最初の方で書いた通り、飛行機は全席指定です。
早いもの勝ちで好きな席に座ったりしてはいけません。(機内が空いている時に、たまにやられます。しかも「空いてる席多いんだからお前も好きな席座れ」とか言ってきます。スタッフもスルーします)
自分の席を見つけたら、あとは目的地まで座っているだけです。
その間、シートベルトを締めるよう案内があったり、緊急時の対応の説明があったりします。
利用する航空会社によっては、前の座席にテレビが付いていて、映画を見たりゲームをしたりすることもできます。
まとめ
●電車の場合:早く並んだ順で乗る
●飛行機の場合:スタッフの指示する順番で乗る
6.入国審査
飛行機で目的地に到着しました。
降りる時の順番は早い者勝ちです。
と言っても、席が前の人の方が断然有利なのは仕方がないことです。
少しでも早く降りたい場合は、飛行機が止まって「席から立ち上がって良い空気」を如何に敏感に感じ取るかの勝負になります。
その瞬間にダッシュで前の席の方まで躍り出れば、ある程度早く降りることができます。
よっぽど急いでない限り、そこまでする必要はありませんが…
飛行機から降りたらイミグレで「入国審査」があります。
電車の場合、駅から出る場合も改札を通らなければいけない様に、飛行機から降りた時もイミグレ(改札)を通ることになります。
まとめ
●電車を降りる:改札を通る
●飛行機を降りる:イミグレを通る
入国する国によっては、このあと荷物検査がある場合があります。
羽田や成田に到着した場合、イミグレのあとの荷物検査は、税関職員から求められない限り基本的にありません。
7.総まとめ
冒頭の「一連の流れ」を電車に乗る時で例えるとこうなります。
飛行機で海外に行く場合の一連の流れ…
●航空券の予約(切符の予約)
●空港へ(駅へ)
●航空券の受取(切符を買う)
●保安検査場通過(改札1を通る)
●イミグレで出国(改札2を通る)
●搭乗口で飛行機に乗る(ホームで電車に乗る)
●目的地に到着(駅に到着)
●イミグレで入国(改札1を出る)
●荷物検査(改札2を出る)
…こんな感じですかね。
飛行機に乗って海外に行くということは未経験者からしたら未知の世界です。
ですが、普段乗り慣れている「電車」と比較して考えると共通点が多いので、非常にシンプルであることがわかると思います。
普段、飛行機の苦手意識から旅行を避けている方は、この機会にぜひ飛行機に乗ってみてください。
一度でも乗ってみたら意外と簡単なシステムになっていることがわかるはずです。
当たり前のことですが、日本は島国なので外国に行くためには海を渡らなければいけません。
海を越える一般的な手段は「飛行機」ですよね。
飛行機に慣れることは、自分の世界を広げることにも繋がるというわけです。
もし海外に行きたいのに、飛行機に対する苦手意識がある場合は、一度チャレンジしてみてください。
驚くほど簡単に海外に出られることがわかるはずです。