飛行機の乗り方をざっくり説明。国内線と国際線の違いも比較。
ひとくちに「飛行機に乗る」と言っても、日本国内を移動する「国内線」と、海外に出る「国際線」とでは若干異なる点があります。
今回の記事では、飛行機の乗り方を手順に沿って説明すると同時に、国内線と国際線の違いについてもその場その場で触れていこうと思います。
初めて飛行機に乗る方や、どちらか一方しか乗ったことがない方の参考になれば幸いです。
1.基本は国内線
「飛行機の乗り方」を説明する上で、基本となるのは「国内線」の方です。
何故なら「国際線」に乗る場合は、「国内線」に乗る手順にプラスαが付くだけだからです。
つまり「国内線の乗り方」を先に覚えてしまって、そこに「国際線に乗るためのプラスα」を足せばいいだけなんです。
飛行機に乗るための基本的な流れ…
①航空券の予約
②空港に行く
③航空券を手に入れる
④保安検査場を通る
⑤搭乗口に行く
⑥飛行機に乗る
⑦飛行機を降りる
と、こうなります。
ここから、それぞれの説明をしていきます。
2.航空券の予約
飛行機に乗るためには、まず航空券の予約をしておかなければいけません。
何故なら飛行機は全て指定席だからです。
電車の様に自由席があったり、座れなかった場合に立ち乗りという訳にはいきません。
なので、いきなり空港に行って航空券を買おうとしても、自分が乗りたい飛行機の席が無い可能性があるんですね。
だから飛行機に乗る場合は、航空券を予約することから始めなければいけないんです。
航空券の予約をする方法は色々あります。
●ネットから予約
●アプリから予約
●電話で予約
●旅行会社を通して予約
予約が完了したら、メールだったり紙だったり、「予約が証明できるもの」が発行されます。
それが手に入ったら、次のステップに移ります。
【国際線の場合】
国際線で海外に行く場合も、航空券の予約が必要です。
行き先によっては査証(ビザ)の申請が必要なため、予め調べておいてください。
ちなみに「査証を意味するビザ」と「クレジットカードの国際ブランドであるVISA」は、読み方は同じですが全く関係ありません。
3.空港に行く
予約した航空券の控えを持って、空港に行きます。
空港には出発時刻の2時間前までには到着した方が良いと言われています。
なぜなら、タイミングによって鬼のように混むからです。
最初に書いた通り、空港には多くの関門があります。
チケットカウンターで並び、保安検査場で並び、免税店で並び。そうしているうちにあっという間に時間が経ってしまうんですね。
なので余裕を持って、出発時刻の2時間前には空港に到着することが推奨されているんです。
万が一全然混んでいなくて、時間に余裕ができてしまったらラウンジで時間を潰すこともできます。
ラウンジには、だいたいゴールドカードクラスのクレジットカードを持っていれば入れます。
さて、無事に空港に到着したら次のステップです。
【国際線の場合】
国際線の場合は、なおさら空港に早めに到着しておいた方が良いです。何故なら国内線に乗るより関門が多いから。どんな関門が加わるのかも、後述します。
4.航空券を手に入れる
空港に着いたら、次は航空券を手に入れます。
航空券はすでに予約してありますよね。
代金は予約する時に払ってある場合が多いです。
その「予約したことが証明できるもの」を持って、チケットカウンターに向かってください。
ここでのポイントは「自分が乗る飛行機の航空会社がどこか」です。
これからANAに乗るのか、JALに乗るのか、スカイマークに乗るのか。
それらをしっかりと把握しておきましょう。
空港に着いたら「ANAに乗る人はこっち」「JALの人はこっち」という様に標識がいたるところにあります。
それを目安に、自分が乗る航空会社のカウンターを目指せばOKです。
カウンターに着いたら「予約したことが証明できるもの」窓口の人に渡してください。
すると、航空券をもらうことができます。
航空券には「便の名前」「搭乗時刻と出発時刻」「席の番号」などが書いてあります。
窓口の人と一緒に確認してください。
もし機内に持ち込めない大きな荷物があれば、ここで預けることになります。
預ける荷物には「重量制限」と「個数制限」があります。航空会社ごとに違うので予めチェックしておいてください。
「重量」もしくは「個数」をオーバーすると、超過料金を払うことで飛行機に乗せてもらうことができます。
無事に航空券をもらったら、次のステップです。
【国際線の場合】
国際線の場合は、チケットカウンターで「航空券の予約を証明できるもの」と「パスポート」の提示が必要です。パスポートが無いと海外に出られないので、忘れたり紛失することが無いように充分に気をつけてください。
5.保安検査場を通る
航空券が手に入ったら、次は保安検査場を通ります。
保安検査場とは「手荷物のチェック」をするところです。
ここでは、機内に持ち込む荷物のチェックを行います。
バッグなどを持っていればそれを機械に通します。
ポケットは空にしてください。スタッフの指示にしたがって、細かいものはトレーに置いて機械に通すことになります。
ここであなたは、金属探知機のゲートを通ります。
この時に何も反応がなければ、検査した荷物を回収して終わりです。
もしも反応があれば、ボディチェックを行います。
ボディチェックも、何もなければすぐに終わります。
何かあったことが無いので、何かあった時のケースは残念ながらわかりません(´・ω・`;)
無事に手荷物の検査が終わったら、次のステップです。
【国際線の場合】
国際線の場合、ここでの2つのポイントがあります。
一つは「手荷物検査での液体の扱い」もう一つは「出国審査」です。
1)手荷物検査での液体の扱い
国際線に乗る場合、機内への液体の持ち込みはできないと思ってください。
少量なら可能ですが、没収されたら洒落にならないので「液体はダメ」と思っておくのが無難です。
使い慣れている医薬品やシャンプー・リンスなども液体であるならダメです。
もしも没収されてしまったら、日本に帰ってくるまでそれらが使えなくなります。
健康に関わるものだった場合、取り返しのつかないことになりますよね。
なのでこれらは、「航空券をもらう時に預ける荷物」の中に必ず入れておいてください。
他にも国際線ならではの保安検査場のルールがありますが、とにかく「液体はダメ」というのは必ず覚えておいてください。
2)出国審査
国際線の場合は、海外に行くので出国審査があります。
保安検査場の次の関門が、この「出国審査」です。
この「出国審査」もしくは「入国審査」をする所を「イミグレ」と言います。
国内線を利用する場合は、このイミグレがありません。
ここでは、パスポートと専用の用紙を提出します。
ここを越えれば次のステップです。
6.搭乗口に行く
航空券をもらい、保安検査場(とイミグレ)を通過したら、いよいよ搭乗口に向かいます。
ここまで来たら免税店、レストラン、ラウンジなど、空港ならではのお店がひしめきあっています。
自分の乗る飛行機に乗るためにはどの搭乗口に行けば良いのかは、航空券に書かれています。
航空券には「搭乗開始時刻」も書かれているので、その時間まで買い物やラウンジを楽しんでください。
「搭乗開始時刻」と「出発時刻」は別です。
「搭乗開始時刻」は「飛行機に乗れる様になる時刻」です。
一方、「出発時刻」は「飛行機が出発する予定の時刻」です。
出発時刻を搭乗時刻と間違えて、余裕ぶっこいてたら、他の乗客を待たせていた。なんてことにならないようにしましょう。
搭乗口についたら、いよいよ飛行機に乗ります。
【国際線の場合】
国際線の場合も大きな違いはありません。
強いて言うなら、免税店で飲み物が買えます。
つまり、保安検査場を通過する時に「外部から持ってきた液体」は機内に持ち込むことができませんが、保安検査場を通過した後に売っている液体類は機内に持ち込むことができるということです。
参考までに。
7.飛行機に乗る
「搭乗開始時刻」になったら、いよいよ飛行機に乗り始めます。
飛行機に乗る場合「優先搭乗」というものがあります。
「ファーストクラス」や「ビジネスクラス」、「航空会社の上級会員資格」を持っている人は先に飛行機に乗れます。
全席指定なら、先に乗ろうがあとに乗ろうが変わりは無いと思うかもしれませんが、これには明確なメリットがあります。
それは「自分の席の真上の棚に荷物を置ける」という点です。
乗客の荷物が多いと、自分の席の真上の棚が空いてない場合があります。
そうすると、空いてるスペースに荷物を置くことになりますが、場合によっては、それが遠くになるケースがあります。
例えば自分は前の方の席に座ったのに荷物が後ろの方になってしまうと、やはり心配ですし、降りる時にいったん後ろに戻らないといけないしで、ちょっとしたストレスになってしまいます。
さて、優先搭乗が終わると、続いてエコノミークラスの人たちが乗る番です。
スタッフの指示に従って、順番に並べばOKです。
自分の席の番号は航空券に書いてあります。
どこをどう見れば良いかわからない場合でも、スタッフが教えてくれので心配いりません。
自分の席に座ったら、あとは出発を待つだけです。
【国際線の場合】
ここでも国内線との大きな違いはありません。
海外から日本に帰る場合、空港によってはこの優先搭乗がないケースがあります。
同じ航空会社を利用していても、日本発の場合は優先搭乗があり、海外発の場合は無いケースがあるということですね。
8.飛行機を降りる
目的地に着いたら、棚にある荷物を回収して飛行機から降ります。
自然と前方の席にいる人から並んで降りていく形になります。
通路側の人がのんびりしていると、窓際の人が降りられないので、配慮してあげてください。
国内線の場合は、飛行機から降りたらもう関門はありません。
案内に従って、そのまま出口に向かえばOKです。
【国際線の場合】
国際線に乗った場合は、イミグレを通る必要があります。
日本を「出国」したので、渡航先に「入国」しなければいけませんよね。
なので、このイミグレで「入国審査」が行われることになります。
入国審査を終えると、預けた荷物を受け取ることになります。
荷物がベルトコンベアーで流れてくるので、他人のと間違えないように回収してください。
空港によって違いますが、最後にまた荷物検査があります。
金属探知機のゲートはなく、荷物をX線の機械に通すだけです。
何もなければこれで終わりです。
あとは空港から出るだけです。
9.まとめ
最後にもう一度、国際線も含めた一連の流れをまとめてみます。
①航空券の予約
②空港に行く
③航空券を手に入れる
❸パスポートも提出(国際線)
④保安検査場を通る
❹液体はダメ(国際線)
❹出国審査を行う(国際線)
⑤搭乗口に行く
⑥飛行機に乗る
⑦飛行機を降りる
❼入国審査(国際線)
❼荷物検査(国際線)
国内線と国際線の違いは、大きく分けるとこうなります。
国内線と比べて、国際線の方が海外に出る分、手続きが多いことがわかります。
ただ、このように国内線を基準に考えた場合、ポイントさえ抑えれば、そんなに難しいことは増えていないことがわかるはずです。
まだ飛行機に乗ったことがない方、どちらか一方しか乗ったことがない方は、ぜひ次のフライトに役立ててもらえれば幸いです。