【AMEX】アメックスを使い込むと限度額の存在を忘れられる

アメックス クレジットカード


アメリカン・エキスプレスというクレジットカードがあります。

通称、アメックス(AMEX)と言われるクレジットカードです。

アメックスの大きな特徴の一つに「限度額が設定されていない」という点があります。

「と、いうことはいくらでも使えるってこと?」

さすがにそういう訳ではないんですね。

アメックスの、この「限度額が設定されていない」という事が一体どういうことなのか?

アメックス歴4年で、現在アメックスのプラチナ・カードをメインカードとして使っている私が解説します。

1.一般的には…

一般的にクレジットカードを発行すると、「限度額」というものが設定されています。

だいたいは、カードが送られてくる時の封筒に「限度額が書かれた台紙」が一緒に入っています。

そこに限度額が「10万円」とか「50万円」とか書かれているわけですね。

他にも公式サイトやアプリ上でも限度額が確認できます。

限度額「10万円」だったら「10万円」まで決済に使えるということです。

さて、アメックスではこの「限度額いくら」というのが定められていません。

「お客様の利用状況に従って臨機応変に対応します」というような扱いになっています。

まだピンと来ないと思うので、他のカードと比べてみましょう。

2.他社との比較

私が実際にカードを発行した時の限度額を例にしてみましょう。

●JCB一般カード:限度額は20万円
●三井住友VISAゴールド:限度額は100万円
●アメックス・グリーン:限度額は設定されていません

「設定されていませんてなんやねん」って感じです。

これだと実際にいくらまで使えるのか分かりませんよね。

私の例のように、新規発行時の限度額はカード会社によって違いますから、何を規準にすればいいかもわかりません。

「JCB一般カード」のように最初は20万円スタートかもしれませんし、「三井住友住友VISAカード」のようにいきなり100万円かもしれません。

では、実際にいくら使えるのか知るためにはどうすればいいのか?

それはアメックスのデスクに電話すればいいだけです。

3.限度額を電話で知る

私の例を出しましょう。

私は最初、アメックス・グリーンを発行しました。

そして、限度額を知るためにデスクに電話。

「限度額ってどれくらいなんでしょうか?」

「一律の限度額はございませんが、お客様の場合はだいたい20万円ぐらいです」

(めんどくせー!!)

と、言うわけで私は「限度額20万円」だったというわけです。

ここまでの話の流れだと「なんでそんなめんどくさいことするの?」と思うだけなんですが、この話には続きがあります。

4.柔軟な対応

そもそも私がアメックス・グリーンを発行した目的は、海外旅行を控えていたからでした。

そこで、デスクにこういった電話をしてみました。

「海外旅行に行くので、万が一大きな出費があるかもしれません」

「でしたら、一時的に50万円まで増枠させていただきますね」

(え、倍以上になったんだけど)

一般的に「限度額の増枠申請」とは、半年ぐらいカードを延滞無しで利用して、初めて通るものです。

私はこの時カードが手元に届いて1週間も経っていませんでした。

なのに、アメックスは「旅行に行くならそんぐらい必要だよな!いいよ!」とでも言わんばかりにサクッと増枠してくれました。

こういった対応は、他社では難しいのではないでしょうか?

実はこれが「一律の限度額が設定されていない」というシステムの真髄です。

5.カードのランクと限度額の関係

一般的に、カードのグレードが上がると限度額も上がっていきます。

例えば…
●一般カード:10万円以上
●ゴールドカード:50万円以上
●プラチナカード:100万円以上
…など

これは逆にいうと、50万円の限度額を与えられない属性の人にはゴールドカードは発行してくれない、という意味でもあります。

しかし、アメックスにおいてはカードのグレードと与えられる限度にも制限は設けられていません。

つまり100万円使えるグリーン・カードも有りますし、20万円しか使えないプラチナ・カードもあります。

紹介などで、直接アメックスのプラチナ・カードを発行した方が限度額20万円だったというケースも、実際にあるそうです。

カードのグレードとは関係なく限度額が設定されるというのも、アメックスの「一律の限度額はない」という特徴の一つです。

6.事前入金システム

アメックスは事前に入金することで限度額を引き上げることができます。

例えば他社のカードの限度額が100万円だったとします。

これは100万円までしか決済に使えません。

200万円使いたい場合は、増枠申請をして審査に通らなければいけません。

アメックスなら、事前に指定の口座にお金を振り込んでおけば、振り込んだ分だけいくらでも決済することができます。

100万円を200万円にするぐらいなら、増枠申請で何とかなるかもしれません。

しかし、1,000万円とかになると、さすがにどうしようもありません。

しかし、アメックスなら事前に入金さえすれば、1,000万円だろうが1億円だろうが決済できてしまいます。

「どうせ振込みなら、直接店に振り込めばいいじゃん」と思うかもしれませんが、カードを使えばポイントがもらえますからね。

こういった側面も「一律の限度額がない」というこだわりを表しています。

7.限度額はどんどん増える

私も最初は限度額20万円からスタートしましたが、1年もしないうちに100万円越えても普通に決済できるようになりました。

事前にデスクに電話して枠を広げてもらったのは先述した海外旅行の件の一度きりです。

なんの前触れもなく20万近くするMacBookを買っても、カードを止められることはありませんでした。

つまり、アメックスは普通に使っていれば「限度額」というものを意識することなく使えっていけるわけです。

私は長らくアメックスをメインカードとして使っていたためか、「限度額」という概念を忘れそうになりました。

家族カードを作った時に「限度額は?」と聞かれて思い出したほどですから。

8.まとめ

アメックスが、限度額についてこの様な解釈をしているのには色々な理由があると思います。

限度額が大きいと貸し倒れリスクも同時に高い訳ですから、顧客の利用状況に応じて限度額を定期的に調節するのは理にかなっています。

逆に、たとえ限度額を越えても大きな決済をしてもらえれば、その分加盟店手数料が多く入るので、機会損失も減らすことができます。

アメックスは合理的な判断のもと、こういったシステムで運営しているんですね。

「アメックスは限度額が意味わからないから持たない」という方は、ぜひ一度メインカードとして使ってみてください。

実は「限度額」という概念を忘れるほど、不自由なく決済をさせてくれるカードであるということがわかるはずです。