クレジットカードの申し込みブラックとは

クレジットカード


クレジットカードの勧誘を街中でよくやっていますよね。

●銀行では銀行が発行するクレジットカード
●空港ではマイルが溜まりやすいクレジットカード
●デパートでは買い物がお得になるクレジットカード

クレジットカードを申し込むだけならタダです。
審査に受かっても落ちても金銭的なリスクはありません。

ただ全くリスクが無いかと言うと、そうではありません。

なぜなら「クレジットカードを申し込んだ」という事実が一定期間残るからです。

なぜこれがリスクになるのか?

今回はそれを説明したいと思います。

1.カードを申し込んだ情報は6ヶ月残る

クレジットカードを申し込むと、信用情報機関にその情報が残ります。
●いつ申し込んだか
●どの会社が発行するクレジットカードか

この時、直接「審査に落ちた」あるいは「受かった」という情報が載る訳ではありませんが、審査の合否がわかる仕組みになってはいます。

例えば…
●アメックスに申し込んだ情報が載っている
●保有しているカードの中にアメックスがある
●アメックスの審査通ったんだな
と、なるわけです。

もしアメックスに申し込んだ情報が載っているのに、保有しているカードにアメックスが無いと、「こいつ落ちたやんけ」と判断されるわけなんですね。

この「この人は、いつどこのカードに申し込みましたよ」という情報は6ヶ月間残ります。

これがどういう事なのか、これから説明しましょう。

2.申し込みブラックとは

「クレジットカードの審査に受かったか・落ちたか」という情報がメリットになるかデメリットになるかと言うのは、「受かったか・落ちたか」によってその意味が変わってきます。

例えば年収300万円の人の信用情報が以下のような場合…
●6ヶ月の間に3枚のクレジットカードに申し込んでいる
●全部受かっているし、全部ちゃんと支払っている
…こうなると、次のクレジットカードも発行されやすくなります。

次のケースも見てみましょう。

例えば年収1000万円の人の信用情報が以下のような場合
●6ヶ月の間に10枚のクレジットカード に申し込んでいる
●最初の3枚は受かって7枚は落ちている
…こうなると、収入はあるけどお金にだらしないのかな?と思われてしまいます。
よって、次にクレジットカードを申し込んでも落とされる可能性が高いんですね。
そもそも4枚目に落ちた情報をもとに5〜7枚目も同じ理由で落ち続けたわけです。

このように、クレジットカードに落ちた情報が1枚でもあると、次の審査で非常に不利になります。

1枚落ちたら2枚目も落ちやすい、2枚目も落ちたら3枚目はもっと落ちやすい。
こうなっているんですね。

こうして、クレジットカードの審査に落ちた情報が何件もある場合、「申し込みブラック」と呼ばれる状態になって、カードが作れなくなってしまいます。

ちなみに、カードが無事に発行されたとしても「申し込みブラック」になるケースがあります。

例えば1ヶ月以内に3枚のカードを発行している場合。

「短期間にそんなにカードいらねーだろ」と思われます。

この場合も「ブラックになる前にカードを使えるだけ使って返さないつもりなのでは?」と警戒されてしまいます。

カードの発行は計画的にしないと、いざという時に本当に必要な契約ができなくなります。

3.なぜ申し込みブラックは嫌われるのか

申し込みブラックはなぜ嫌われるのか。

それは単純に「お金に困っている」と思われるからです。

例えば…
●生活費がなくなってしまった。
●とりあえず10万円あれば今月しのげる。
●クレジットカードを発行して生活費を払おう。
●A社に落ちてしまった。やばい。
●B社に落ちてしまった。やばいやばい。
●C社に落ちてしまった。どうすればいいんだ。

こういう状態の人にカードを発行しても、使った金額を返してくれる可能性は低いですよね。

「こいつ必死だな。こわ」と思われて終わりです。

もちろん「申し込みブラック」になっている全ての人がこういうケースだとは限りません。

ただ、カード会社は信用情報だけから「お金にちゃんとしてる人かどうか」を判断しなきゃいけません。
なので疑わしくは落とすしかないわけです。

4.知らないとこんな危険もある

知らないうちに申し込みブラックになってしまうケースがあります。

例えば1ヶ月の間に以下のことが起こった場合…
①デパートで勧められてなんとなくカードを申し込んだ
→無事に発行 ◯
②スポーツジムの入会条件にカードの発行があるので申し込んだ
→無事に発行 ◯
③海外出張が決まったので利用する飛行機に関するカードを申し込んだ
→申し込みブラックと思われて審査に落ちる ×

悪気はなくとも、こういうケースが起こり得ます。
こうなると6ヶ月間クレジットカードに落ちた情報が残り続けるので、本当に必要なカードをその間発行できなくなります。

もちろんデパートやジムでは信用情報の話なんかしてくれません。

なので、自分で管理するしかないんです。

5.まとめ

もしも「申し込みブラック」になってしまっても、6ヶ月経てばその情報は消えます。

なので、クレジットカードの審査に落ちてしまったら…
①6ヶ月間クレジットカードの申し込みはしない
②毎月の携帯代やカード、ローンなどの支払いは絶対に遅れない

上の二つさえ守っていれば、6ヶ月後には「申し込みブラック」ではなくなります。
このタイミングでカードを申し込めば、無事にカードを発行できるでしょう。
もし落ちたら、それは申し込みブラックではない、別の理由ということになります。

しつこく「申し込むだけなら無料だ」とカードの勧誘をしてくる店員は、知らないうちに申し込みブラックを生み出す温床なので、勧誘の方法を考えていただきたいといつも思います。

カードの発行は計画的にしましょう。そうすれば、いざという時に困らないで済みます。