テクノロジーの進化と共に、クレジットカードにステータス性は求められなくなるのだろうか
クレジットカードの本質は「信用」です。
その「信用」に基づいたサービスを提供できるなら、別にカードの形をしていなくても良い訳ですよね。
お金も時代によって、貝殻だったり紙だったり、その姿を変えてきました。
カードもその1つであると言えます。
これから電子マネーがもっと普及して、「カードは使えるけど電子マネーは使えないお店」が無くなれば、カードを持ち歩かなくてもカードのサービスを受けられるようになります。
こうなると、クレジットカードがカードの形をしている必要がなくなってきます。
唯一、クレジットカードがカードでなければ発揮できない価値があります。
それは「ステータス性」という付加価値。
カードでなくてもいいです。「物理的な何かを受け渡すシステム」でないと、その恩恵を受けることができないのが「ステータス性」です。
例えば、金属製のカード。
金属製のカードは自分が持っても嬉しい、見せたときのリアクションも嬉しい。
リアクションが無くても「きっと驚いているだろうなでゅふふ」と妄想が膨らむ。
金属製カードは、その珍しさも相まってハイステータスカードであるとすぐにわかってもらえるので、「ステータス性」のアピールにはうってつけです。
例えばiPhoneのApple Payで決済するとき、たしかに画面に券面が出てきますが、カードを受け渡すよりもステータス性のアピールをするのは難しくなります。
Apple Watchならもっとですね。画面小さいし。
電子マネーだと、金属製カードもくそもないですし。
これからテクノロジーがどんどん発展していく中で、クレジットカードが「ステータス性」という付加価値を維持するためだけに「カード」という形状で存在し続けるのは、難しいのではないでしょうか。
こうなると、「クレジットカードのステータス性」というものを追い求めることがナンセンスなのではないかという気になってしまいます。
それでも私はアメックス・センチュリオンを目指しますけどね。
ただ、「クレジットカードのステータス性」というものが、テクノロジーの進化と共にいずれ完全になくなるという運命を、クレジットカードマニアとしてどう捉えるべきなのか。
センチュリオン獲得に向けた長い道のりを覚悟しながらも、どうしてもそういったことが頭をもたげてしまいます。
とはいえ、センチュリオンを持てるぐらいになったら、その時はもうカードに頼らずとも「ステータス性」を醸し出すことは可能でしょう。
自分のステータスを高めるために、「ステータスカード」と付き合う。
これからもアメックスとは、そういった関係で付き合っていけたらと思います。