【JCB】JCB一般カードはステータスカードの登竜門。

JCB クレジットカード


「JCB一般カード」というクレジットカードがあります。

このカードは、年会費無料でもありませんし、目を見張る様な特典があるわけでもありません。

ですが、持つ人の目的によっては唯一無二の輝きを放つカードになります。

今回はその「JCB一般カード」が、どういうカードなのか、どういうメリットがあるのかを紹介したいと思います。

1.JCB一般カードとは

まず、「JCB一般カード」がどういうカードの基本スペックを紹介します。

「JCB一般カード」とは、JCBが発行する「JCB オリジナルシリーズ(JCB OS)」というカテゴリに属するクレジットカードです。

ポイント還元率は「0.5%」と決して高くはありません。
ただ、セブンイレブンやスターバックスなど、使いやすいお店でポイント3倍〜10倍などの特典があるので、うまく使えば高還元カードになり得ます。

年会費は1,350円(税込)です。
オンラインで申し込みした場合、初年度年会費は無料。
翌年からも、年間利用額が50万円以上あれば年会費は無料になります。

申し込み資格は18歳以上。高校生以上なら、学生でも申し込めます。

年会費の元を取るために複雑な特典を駆使するようなカードではないため、初めてクレジットカードを持つ方にも、おすすめなカードになります。

2.JCB OSの醍醐味

「JCB一般カード」というのは「JCB OS」に属するカテゴリのカードであると、先にお伝えしました。

「JCB OS」というのは、いわゆるJCBのプロパーカードのことです。

JCBの国際ブランドがついた楽天カードや、イオンカードなどがありますが、これらは「提携カード」と呼ばれるものです。

一方、「JCB OS」は「JCB」が発行している、「JCB」のカードになります。

これを「プロパーカード」と言います。

わかりやすい特徴は、使い続けることで、「ゴールド」、「プラチナ」、「ブラック(ザ・クラス)」と、進化することができるクレジットカードです。

カードを進化させると同時に年会費も高くなりますが、その分素晴らしい特典が付いてくるのが、この「カードを進化」させることの醍醐味です。

3.進化させるためのカード

さて、ここからぶっちゃけ話。

先述しましたが、悪く言えば「JCB一般カード」は年会費は無料ではないし、ポイント還元率も低い。眼を見張るような特典もない。
ということになります。

年会費無料でポイントザクザクなカードは他にいくらでもありますしね。

では「JCB一般カード」にはどんな魅力があるのか?

それは「カードを進化させやすい」というメリットがあります。

「JCB一般カード」を使い続けていると、インビテーションというものが送られてきます。

これはつまり「ゴールドカードに切り替えませんか?」という案内が送られてくるということです。

この「インビテーション」に必要事項を記入して送り返すと、「ゴールドカード」が送られてきます。

そして、ゴールドカードの時には「プラチナカードにしませんか?」というインビテーションが送られてくるわけです。

プラチナの時には「ブラックカード(ザ・クラス)にしませんか?」という塩梅です。

最終的に、この「ブラックカード(ザ・クラス)」に進化させられるというのが、「JCB一般カード」を敢えて選ぶポイントであるというのが、私の意見です。

なので「JCB一般カード」の最大の特徴は「JCB ザ・クラス」への登竜門になるカードである。と言えるわけです。

4.JCB ザ・クラスとは

JCBの完全体である、「JCB ザ・クラス」というクレジットカードを一言で表すと、「コスパ最高のハイステータスカード」です。

「JCB ザ・クラス」というカードは、ブラックカードに位置するカードなので、簡単に手に入るものではありません。

ある程度長い期間「JCB OS」を使い、ある程度高い金額を使い続けた方を目安にインビテーションが送られてくるからです。

つまり直接申し込みができないんですね。

「ザ・クラス欲しい!即発行!」という訳にはいかないんですね。

ちなみにアメックスの「プラチナ・カード」は、ハイステータスカードと言われていますが、即発行ができます。

ただし、年会費は140,400円(税込)です。

高いですよね。私も断腸の想いで年会費を2回支払っています。

これはもう正直「コスパの悪いハイステータスカード」と言えます。

このように、アメックスのプラチナ・カードは「発行は簡単だけど、持ち続けるのが難しい」という希少性から、ハイステータスカードという位置付けになっています。

「JCB ザ・クラス」の話に戻りましょう。

「JCB ザ・クラス」の年会費は54,000円(税込)です。

「クレジットカードの年会費に5万?バカなの?」と思うかもしれませんが、クレカオタクからしたら「やすっ」です。

その上で、年会費のおよそ半額は毎年ディズニーリゾートのペアチケットなどで帰ってきますし、コンシェルジュも使えます。

ブラックカードに相応しい特典はあらかた揃っていて、この年会費。

素晴らしいカードです。なので、多くの人が欲しがります。

ただし、取得が非常に難しいカードとも言われています。

先述しましたが、この「ザ・クラス」は、直接申し込むことができません。

「JCB一般カード」から進化させ続けることで、この「ザ・クラス」をやっと取得することができます。

これには、お金も時間もかかります。

なので、「JCB ザ・クラス」は「年会費は安いけど発行が難しい」という希少性から、ハイステータスカードとして位置づけられているわけです。

5.飛び級も可能だが…

「JCB一般カードから進化させ続けることで、このザ・クラスをやっと取得することができる」と書きましたが、正確には必ずしも「一般カード」から始める必要はありません。

ゴールドカードとプラチナカードは直接申し込みが可能なので、たとえばプラチナカードさえ発行できればインビテーションは1回で済みます。

ただ、クレジットカードはランクが上がるのと同時に、審査の厳しさも上がっていくものです。

この審査基準は「年収」や「勤続年数」など、おいそれと変えることができない項目を参照されるので、そもそもゴールドカードやプラチナカードの審査に受からない限り、いつまで経っても「ザ・クラス」取得のスタート地点にすら立てないということになります。

ここで「JCB一般カード」の出番です。

「JCB一般カード」の発行基準は、冒頭でもお話しした通り、18歳以上なら学生でも作れます。

つまり審査難易度はそこまで高くないというわけです。

「JCB一般カード」を一度作ってしまえば「年収」や「勤続年数」のスコアを上げなくても、「毎月一定額を使っていれば」インビテーションがもらえます。

1年間に100万円使うのと、年収を100万円アップさせるのであれば、圧倒的に前者が簡単ですよね。

それぐらい、ゴールドカード、プラチナカードの取得難易度がぐっと下がるわけです。

収入が上がりづらい若い方でも「JCB一般カード」を作って着実にランクアップしていけば、比較的早めにステータスカードが持てるんです。

6.まとめ

「JCB一般カード」は、セブンイレブンやスターバックスなどでポイント高還率を上げる方法もありますが、基本的には還元率の低いカードです。

目先の「お得さ」を考えるのであれば、他の高還元カードを保有したほうが良いです。

ただ、「JCB ザ・クラス」へと進化させることを目的とした場合は、唯一無二の存在感を発揮します。

もしもステータスカードが欲しいけど属性に自信がないという方は、ぜひ「JCB一般カード」からじっくりJCBと付き合ってみてください。

きっとあなたにもインビテーションが届くはずです。