4月から社会人になる方へ。仕事では自腹を切る必要はありません。
4月から社会人になる皆さん。こんにちは。
学生時代が終わり、これから新社会人として活躍するあなたに話したいことがあります。
それは「仕事のために自腹を切ってはいけない」という話です。
「当たり前の話じゃん」と思うかもしれません。
でも、会社で経費で計上できるのに自腹を切らされるケースは実際にあります。
特に…
●真面目な新卒
●ブラック企業
●狡猾な上司
の3つが合わさるとこういう事が起こります。
今回は、これから社会人になるあなたが、こういう自体に陥らないように、私の体験談をお話ししたいと思います。
1.会社員は会社の利益のために働いている
まず、世の中には「経費」というものがあります。
これは経営者や会社員などの立場によって概念が変わってきます。
ですが今回は「新卒の会社員」に向けて書いていきます。
「会社員にとっての経費」とは、一言で「仕事をする上で掛かるお金は会社に請求できる」というシステムです。
例えば…
●会社で働くためにパソコンが必要である
…というケース
これは、会社がパソコンを支給しなければいけません。
なぜなら会社員は「会社の利益を上げるため」に働くからです。
会社からもらう給料は「会社の利益を上げる上で、これからも働いてもらうため」にもらいます。
つまり、会社は「会社のために、あなたの給料を払うし交通費も払う。仕事をする上で必要なものは会社が揃える」ようになっているわけです。
2.自腹を切らせる会社がある
本来、仕事に必要なものは会社が支給することになっています。
しかし、そのお金をケチって、社員の私物を使おうとする会社があります。
例えばパソコンの場合…
●パソコンが業務に必要である
●10万円のパソコンを買わなければいけない
●社員の私物を使えば、会社は10万円支払わないで済む
…ということになります。
「自分のパソコン持ってるし、使い慣れてるから別にいい」
という人もいるかもしれません。
本人がいいなら、別にいいです。
ただ、パソコンを持っていない人が会社のために無理して買う必要はありません。
「じゃあ仕事どうするんだ?給料泥棒か?」と言われるかもしれません。
しかし、本来は「仕事にパソコンが必要なら会社が準備する」ことになっています。
「雇ってもらえた」と恩を感じて言いなりになってしまうと、あなたのお金を会社のために使われることになります。
3.真面目な社員は格好の餌食
特に真面目な新卒社員は格好の餌食になります。
その理由は3つ
①新卒なので「経費」という概念を知らない
②「雇ってもらえた」と会社に恩を感じてしまう
③先輩や上司に意見しづらい
「うちの会社はこうだから」と言われて新卒が反論できるケースは稀です。
もし反論しても「ゆとり」だとか「最近の若いもんは」とか言われてしまいます。
こうなると真面目な新卒はモヤモヤしつつも迎合を選びます。
●ちょっと自腹切るだけで嫌われないなら自腹切ろう
●パソコンいらないけど社会人だし1台くらい必要だよね
●先輩もそうやってきたんだから自分も我慢しなきゃ
真面目な人はこう考えてしまうことでしょう。
こうやって、真面目な新卒は貴重な時間を会社のために費やし、自分のお金まで会社のために捧げてしまうことになります。
では、こうやってあなたが多くのお金を会社のために使ってきたとしましょう。
そしてもし、あなたにもう自腹を切る余裕がなくなって、あなたが管理している会社のお金を一時的に無断で借りたとしましょう。
そうするとあなたは「横領した」となり、犯罪者として吊し上げられることになります。
さんざんあなたのお金を使わせた会社は、あなたが少し会社のお金を借りただけでも鬼の首を取ったように怒り狂います。
残念ですが、世の中はそうなっています。
なので、会社のために社員が自腹を切っても何一つ良いことはないんです。
4.体験談
私が新卒の時の経験をお話ししましょう。
まず、仕事には車が必要で、車を中古で買わされました。
免許すら持ってなかったので、免許代と車の購入費を会社に立て替えてもらって、給料から天引きする形になりました。
さらに、業務にはパソコンが必要だったのですが、まともに動くパソコンがありませんでした。
納期に間に合わないので、消費者金融で借金をしてスペックの高いパソコンを自腹で買ったら、「無駄遣いしないで車代を早く返せ」と怒られました。
今考えたら馬鹿馬鹿しい話です。
出先の駐車場代も交通費も全て自腹でした。
ただ、当時の私はモヤモヤしつつも何も言い返せませんでした。
もちろんそんな会社は辞めましたが、ずいぶんと長い間貢いでしまったことを、たまに思い出しては後悔しています。
5.まとめ
私のような人は決して少なくありません。
もちろん多くの会社で経費清算はちゃんとしてくれます。
ただ、ひょっとしたらあなたが務める会社は、こういう会社かもしれません。
最初のボタンのかけ違いで、取り返しの付かないことになります。
そうならないためにも、この期に「経費」というものを知っておいてください。
それが今後あなたのためにも、周りの人のためにもなるのです。