クレジットカードを持つことで出費が増えるのは普通のことです

クレジットカード

日本はクレジットカードの普及率が、他国に比べて低いという統計があります。

これは、多くの方が、クレジットカードを嫌っているということになります。

クレジットカードを持つか持たないかで論点となるのが、「使いすぎ」の問題です。

クレジットカードを持たない理由として「使いすぎるのが怖い」という意見は多いです。

これに対して「お金の管理ができないバカ」だと切り捨てる意見がネットで散見されますが、私の意見としては「カードを持つことでついつい使いすぎてしまう」ということは普通に起こることです。

私がそうだったというのは勿論ですが、むしろこの「ついつい使いすぎてしまう」ことを前提にクレジットカードビジネスというものは成り立っています。

今回はそこら辺の話をしてみたいと思います。

1.財布の紐は緩まず、無くなる

クレジットカードを持つと、間違いなくお金は使いやすくなります。

財布の紐を締める「紐そのもの」が無くなる訳ですから、当然です。

例えば、今どうしても欲しいものがあるとしましょう。
現金が無ければ諦めます。無いものはないんですから。
しかし、現金がなくてもカードがあればとりあえず手に入ります。
しかも、「支払いは来月でいいよ」なんて気前のいいことまで言ってくれます。
こうなると買っちゃいますよね。これが普通です。

なので「クレカを持っても使いすぎない人」と言うのは、むしろ凄い人だと思います。

もしくは「使いすぎて痛い目を見た経験者」です。

つまり普通は、一度「クレジットカードでつい使いすぎてしまった」という経験をしてみないと、この感覚は分かりづらいということです。

なので、今もし「使いすぎてしまった…」となっている人は安心してください。

ほとんどの人が同じ道を通っています。次から気をつければいいのです。

2.カード会社とお店の狙い

この「カードを持つと、つい使いすぎてしまう」という消費者の心理。

クレジットカード会社と加盟店は消費者のそういった心理を狙っています。

例えば…
●何気なく寄ったデパートで可愛い財布に一目惚れした
●欲しい。でも現金がない。
…このケース。

クレジットカードがあると無いとで全く結果は変わってきます。

●カードがあれば買えてしまう。
●カードが無ければ買えない。

お店にとっては、商品が売れなければ商売になりません。
カードだろうがローンだろうが買って欲しいわけです。

また、お店側がカード払いに対応していないケースもあります。
●お客さんが財布を買おうとしている。カードも持っている。
●お店がカードに対応していなかった。
●お客さんは、同じ商品をカードを使える別の店で買うことにしてしまった。

「お店がカード払いに対応してさえいれば売れるはずの商品」が売れませんでした。

この「カード払いさえできれば売れたのに」という機会損失を埋めるために、加盟店はカード会社に手数料を払っているのです。

つまり加盟店からすれば、この「つい使っちゃう」という心理をあてにして、カード会社に手数料を払っている側面があるということです。

それぐらい「カードを持つと、つい使っちゃう」という現象は、当たり前のことなのです。

3.カードの失敗は若いうちに

「クレジットカードを使いすぎて失敗した!」というのは、若いうちにやっておくべきです。

なぜなら若いうちのお金の失敗はたかが知れているからです。

もちろん現金なら年齢は関係ないですが、カードには枠があります。

使いすぎても「ショッピング枠」という範囲の中での話なので、とんでもない金額にはなりません。

現金の場合は、ギャンブルだったりトラブルに巻き込まれたりすることで青天井になってしまいます。

カードなら、そこまで行きません。なので、カードは若いうちから持って、まずは失敗してみるべきです。

そうして、カードの怖さをしることで、今後大人になって計画的に利用できるようになるのです。

4.まとめ

「クレジットカードの使いすぎが怖くてカードを持てない」という方。

これを克服するには、まずは持ってみるしかありません。

そして一度「やべー使いすぎちまった」という経験をしてみて初めて、カードの管理がうまくなります。

今ではカードを使わない理由がないぐらい、カード払いが優遇される時代になっていますよね。

●ポイント還元
●ネット契約で手数料無料
●各種特典や保険
…など

これらの恩恵を「使いすぎが怖い」という先入観だけで受けられないのは、非常にもったいない。

クレジットカードを初めて持つことによって、金銭感覚が変わるのは仕方ありません。

別に「麻痺する」訳ではないです。「変化」するだけです。

怖がらずに一度、カードを持ってみてください。

最初は失敗しても、最終的にはきっと、あなたの生活を豊かにするはずです。