リボ払いだけはマジで利用しないでください
クレジットカード払いと現金払いの違いを挙げれば枚挙に暇がありません。
それでも本質的な側面を2つだけ挙げるとするならば「現金がなくても決済ができる」という点と、「支払いを後回しにできる」という点があります。
この2つは人々の生活を便利にしてくれると同時に、付き合い方を間違えると地獄に叩き落されることにもなり得ます。
今回は私の経験談を通じて、クレジットカードとの付き合い方を間違えるとどうなるかをお伝えしたいと思います。
1.カードが怖かった時代
クレジットカードのことがよく分からなくて、怖かった時代が私にもありました。
私とカードの出会いは、ドコモで新規に携帯を契約した時のこと。まだガラケーの時代でした。
この時に「DCMXカード」の営業をされます。
今で言う「dカード」の前身ですね。
口座振替でなく「DCMX」を通して支払えばポイントが多くもらえる。という話をされた私は難色を示しました。
だって不正利用とか怖いし使いすぎちゃっても怖いじゃないですか。
ところが店員さんに「カードを家に置いておけば電話代しか引かれないから大丈夫」と諭されて、DCMXを発行しました。
ちょろかったな〜。笑
今まで考えもしなかったクレジットカードという存在をこの時初めて認識することになりました。
こうして私は少しずつクレジットカードに興味を持つようになってきました。
ちなみに、この時に渋々申し込んだDCMXは審査に通りませんでした。笑
2.借金目的でカード発行
当時私は大学生でした。
遊んでばかりいたので、お金がいくらあっても足りません。
今まではお金がなければ我慢するしかありませんでした。
しかしドコモで営業を受けたことがきっかけで、「クレジットカード」という選択肢が頭をもたげます。
こうして「キャッシング10万円」を目当てに、エポスカードを発行することに。
結果的にカードは発行できましたが「キャッシング枠」は無し。
ショッピング枠も10万円しかもらえませんでした。
あてにしていた現金10万円を借りられなかった私は、すぐにカードへの興味をなくしました。
今思えば、この時点で散財しなかったのは不幸中の幸でしたね。笑
3.社会人になってから地獄に
社会人になってから地獄が始まります。
学生時代はお金がなければ引きこもっていればいいですが、社会人はそうはいきません。
通勤しなければいけませんし、食事もしなければいけない。
付き合いで断れない飲み会があったりもします。
ここでエポスカードに頼るようになっていきました。
エポスカードはリボ払いができます。
そう。あの悪名高いリボ払いさんです。
ショッピング枠を超えさえしなければ、いくら使っても毎月5,000円だけ支払うことで全てを忘れることができました。
現金がなくても欲しいものが買えて、毎月5,000円だけ払っていればお金の悩みから解放される。
本当は自分の首をどんどん締め続けているのに、わかっていても目をそらし続けていたんですね。
最初は「カードはここぞという時だけ使う」と固く誓ったはずだったんですが、ストレス解消に使うようになります。
ストレス解消にお金を使い出したら、もう泥沼です。
結果的にパンクしてエポスカードは強制解約となりました。
給料3ヶ月分の支払いを一括で支払うように命じられましたが、頼れる人もいません。
こうしてエポスからの電話から逃げ続けるようになります。
4.金銭感覚は簡単に狂う
結局、怖いお兄さんが家まで来て「毎月支払える金額でいいから払ってね」という優しい内容の手紙を置いていきました。
ここまできて、やっと真面目に返済を始めました。
今ではアメプラを持てるようになりましたが、カードとの出逢いはひどいものでしたね。
このように、人の金銭感覚は簡単に狂います。
欲しいものがあるとして、「これだけ買ったら頑張ろう」とか「奮発した分これから節約しよう」なんて言う「自分との約束」は十中八九反故にされます。
まず頑張ってから買わなければいけませんし、まず節約してから奮発しないといけません。
それは自分を甘やかしているだけです。
そしてクレジットカードさえあれば、誰でも「自分を甘やかす」ことができるようになります。
「自分に甘い」という自覚のある方は、クレジットカードの発行を見送って、デビットカードを使った方が懸命でしょう。
5.元凶はリボにあり
クレジットカードで地獄に落ちる原因はリボ払いにあります。
普通の分割払いでは、ここまで事態を悪化させません。
何故なら「支払う金額」と「支払う回数」が、一度設定したら変わらないからです。
つまり分割払いの場合は「今月きついな〜」と甘えそうになっても「後でもっとキツくなるから計画通り払っとけや」とカード会社が管理してくれるんですね。
一方、リボ払いは簡単に「支払う金額」を減らして「支払う回数」を増やすことができます。
リボの場合は「払えなかったら無理しなくていいのよ」と優しい声をかけてくれます。
その言葉に甘えてしまうと、払っても払っても利息しか払えず元金が減らない「リボ地獄」に陥ることになります。
つまりリボさえ使わなければ、使いすぎても地獄の一歩手前で済むという訳です。
私はクレジットカード大好き人間ですし、もっとカードが普及して欲しいと願っています。
ただ、リボ払いはどんなに困っても利用しないことをお勧めします。
手数料がもったいないとか、そういうことではありません。
価値観が悪い方向に向かってしまうから危険なのです。
6.まとめ
クレジットカードのネガティブな側面ばかり書いてしまいましたが、本来カードは生活を豊かにしてくれるものです。
クレジットカードは、どうしても使ってみないと感覚が掴めない部分があります。
未知のものに対する恐怖心があっても、持ってみれば意外と仕組みは簡単ですから。
そもそもクレジットカード自体が悪いのではなく、使う人間がどう使うかですからね。
繰り返しますが、問題はリボ払いです。
リボ払いにさえ手を出さなければ、泥沼にはまる可能性は低いです。
リボに手を出すと、自分では気づかないぐらいの緩やかな坂を下っていって、気が付いたら後戻りできなくなっているものです。
しつこいようですが、とにかくリボ払いだけは手を出さないようにしてください。