大手キャリアと格安SIMの価格差は2倍近くあります。
こぶにちわ。ぽるねむ君です。
iPhone11シリーズの発売で世の中が賑わっていますね。
今回の「iPhone11 Pro」は5G対応こそ無かったものの、カメラレンズが3つになったり暗いところでもハッキリ写真が撮れたりと、撮影機能の大幅な刷新が見られます。
さて、みなさんはiPhoneの最新機種をどのキャリアで契約しようか研究されていると思います。ずっと使ってきたキャリアをそのまま使おうという方も多いでしょう。
ただ、もう世の中に充分に知れ渡っていることだとは思いますが、携帯の維持費を最も安くしようとしたら、格安SIM一択です。
だって、大手キャリアと格安SIMの価格差は2倍近くになりますから。
これがどういうことなのか?
今回の記事では「docomo・au・ソフトバンク」の3大キャリアと、格安SIMを代表して「LINEモバイル」の料金を比較してみました。
2019年9月20日から販売開始する、「iPhone11 Pro 256GB」を例に計算してみましょう。
1.大手キャリアの月額料金
まず「docomo・au・ソフトバンク」で「iPhone11 Pro 256GB」を契約した場合の料金を計算してみました。
3キャリア全てで「一定期間後に端末を返却して割引を受けられるサービス」を適用させています。
そして、比較対象のLINEモバイルが3ギガを例にしているので、それに近いプランを例に出しています。
わかりやすい様に、すべて24回払いで計算しています。
全ての料金プランに「かけ放題系のオプション」は入っていません。
【iPhone11 Pro 256GB】
docomo(購入サポート有)
●端末代:月額3,888円(総額93,312円)
●3GB:月額4,298円
●計:月額8,186円
au(購入サポート有)
●端末代:月額2,958円(総額70,992円)
●4GB:月額4,838円
●購入サポート:月額390円
●計:月額8,186円
ソフトバンク(購入サポート有)
●端末代:月額3,040円(総額72,960円)
●2GB:月額6,458円
●購入サポート:月額390円
●1年おトク割:1年間-1,080円
●計:月額8,808円(2年目から9,888円)
こうなります。
家族割や光回線の契約、ガスや電気まで契約したらまた変わってきますが、今回はシンプルにするために「1人で3ギガくらい使う」プランにしました。
2.LINEモバイルの月額料金
続いて「LINEモバイル」での月額料金です。
LINEモバイルでは、最新のiPhoneが販売されていないので、Apple Storeで「iPhone11 Pro 256GB」のSIMフリー版を購入することを前提とします。
SIMフリー版は一括で購入する必要がありますが、それがキツイ場合はクレジットカードの分割払いを利用してくださいね(´∀`)
【iPhone11 Pro 256GB】
LINEモバイル(SIMフリー版で運用)
●端末代:月額5,526円(総額132,624円)
●3GB:1,690円
●計:月額7,216円
月額だけ比べたら、毎月1,000ぐらい安くなることが分かります。
ただ、格安SIMに乗り換える煩わしさや、大手を利用する安心料で考えたら、月1,000円の違いなんて大した金額ではないですよね。
格安SIMは窓口に行かずにネットで契約を完結できるので、良くも悪くも自己責任である側面があります。
窓口でスタッフが説明してくれないので、注意事項を見逃すとむしろ割高SIMになってしまうリスクもあります。
関連記事:【失敗談】格安SIMが割高SIMになってしまった話。
メリットデメリットの話はさておき、続いて2年間の総支払額を見てみましょう。
3.総支払額の比較
上で計算した金額を元に、2年間の総支払額を計算してみました。
●docomo:196,464円
●au:196,464円
●ソフトバンク:224,352円
●LINEモバイル:173,184円
…こんな感じですね。
月1,000円差でも24ヶ月となると、さすがに大きな価格差になってきます。
ただ、皆さん忘れてることがありますよね。
「docomo・au・ソフトバンク」の機種代が割引されている条件は、今回契約したiPhoneを「一定期間後に返却する」というものです。
そうしないとこの金額になりません。
ところが、SIMフリーiPhoneをLINEモバイルで運用した場合、別にiPhoneを返却する必要がありません。だって買ったものですからね。当然です。
本人の希望に沿って、使い続けるなり、売るなりすれば良い訳です。
つまり上の総支払額の時点で、SIMフリー版の「iPhone11 Pro 256GB」をLINEモバイルで運用した場合に限り、まだiPhoneが手元に残っている訳です。
iPhoneは発売から2年経っても半額ちょっといかないぐらいで売れますから、上の総額からだいたい6万円ぐらい更に引けるということになります。
3キャリアも「iPhone11 Pro」を手放す前提での割引なので、これで同条件ですね。
こうなると、LINEモバイルの2年間の総支払額は…
●113,184円
…になります。
ソフトバンクのおよそ半額になってしまいました。
これが「格安SIMを使った方が安い」と言われる所以なんですね。
4.格安SIMのデメリット
2年間の総支払額で見たら、3大キャリアに比べて半額近く安くなった格安SIMですが、もちろんデメリットはあります。
LINEモバイルを10ヶ月使ってみた私のレビューになりますが…
●通信が遅い
●注意事項の見逃しは自己責任
●街中でキャリアのWi-Fiが使えない
…などのデメリットがあります。
まず通信速度は遅いです。普通にブラウジングするぐらいなら問題ないですが、マップアプリとかは地図が表示されるまでめちゃくちゃ時間がかかります。
「道に迷って約束の時間に遅れちゃう〜」って時には全然頼りになりません。
そして、しつこい様ですが「注意事項の説明」が自己責任なので、下手をすると割高SIMになります。
例えば私は「10分かけ放題にするには、かけ放題プランの加入に加えて、専用のアプリで電話を掛けなければいけない」という仕様を知りませんでした。
10ヶ月も(´;ω;`)
なので「10分かけ放題プラン:月額880円」を払いつつ、「通常の通話料:30秒10円」も両方支払うというブルジョアジーなことをやっていました。
街中でキャリアのWi-Fiが使えないのもデメリットです。
最近は駅構内や喫茶店などでも格キャリアのWi-Fiが拾えますから、ギガを節約できます。
LINEモバイルだとそういうことがないので、モバイルデータ通信を利用するか、接続がやたら切れるフリーWi-Fiを使わなければいけなくなります。
あと気のせいだとは思いますが、docomoを使っていた時よりギガが減るのが気持ち早い気が…
こんな感じで、割とデメリットもあるということは、しっかりと伝えておきたいと思います。
5.まとめ
よく「格安SIMが圧倒的に安い!」とよく言われますが、実際に2年間の総支払額で見ると「およそ半額」ぐらいの差がありました。
金額にするとだいたい10万円ぐらいの差でしたね。
これをまた24ヶ月で割ると4,166円になります。
毎月4,166円で「大手キャリアのサポートが受けられる」と考えた場合に、この価格差をどう捉えるかは人それぞれです。
高いと思った場合は、格安SIMに乗り換えちゃいましょう。
大手キャリアでは、端末の残債がある状態で解約しても一括請求をされる訳ではありませんから安心してください。
追加の手数料も無しで、引き続き分割で支払いを続けられます。
いきなり懐に大ダメージとはいきません。
契約したタイミングによっては違約金を払ってでも、格安SIMに乗り換えた方が良いパターンがありますので、よく吟味して乗り換える様にしてくださいね。