欲しいクレジットカードが複数ある場合は、発行する順番を戦略的に
クレジットカードには色々な種類があります。
なので「1枚あれば充分」という人もいれば「複数枚持ちたい」という人もいます。
例えば以下の2枚のカードを発行したい場合
①楽天カード
②ダイナースクラブ・カード
「両方欲しいから立て続けに2枚とも申し込んじゃえ!」
というのは得策ではありません。
では、なぜクレジットカードを発行する順番とタイミングに気をつけなければいけないのか。
それには3つの理由があります。
●クレジットカードの審査には難易度がある
●多重申し込みは嫌われる
●1度審査に落ちると6ヶ月間他でも落ちる可能性UP
今回はクレジットカードを複数持ちたい場合に、気をつけないといけないことについて書いてみたいと思います。
1.カードの取得難易度
クレジットカードの審査基準は、カードの発行会社によってまちまちです。
なので「簡単に作れるクレジットカード」と「簡単に作れないクレジットカード」があります。
つまり、カードにはそれぞれ取得難易度があるということになります。
例えば冒頭で紹介した例
①楽天カード
②ダイナースクラブ・カード
これらは取得難易度が違うカードです。
[①]の楽天カードは比較的取得が簡単なカードです。
そのかわり、最初は利用枠が低めに設定されていたりと、貸倒れリスクに対する対策が徹底してあります。
[②]のダイナースクラブ・カードは、取得が難しいと言われているカードです。
審査通過に必要な年齢や年収などが高めに設定してあります。
2.多重申し込みは嫌われる
クレジットカードを複数枚同時に申し込むのは、カード会社に警戒される傾向があります。
もちろんカードを申し込んだ人によっては、2枚同時に申し込んで、2枚とも発行されるケースがあります。
ただ、初めてカードを発行するような場合は、同時に申し込むのは避けた方が無難です。
なぜなら「多重申し込み」と思われるからです。
「多重申し込み」の何がいけないのか。
カード会社は、カードを短期間に複数申し込む人に対して…
「カードを複数発行して、使うだけ使って返えさない人かも」と、警戒せざるを得ないんですね。
例えば1枚目のカードを使った形跡が確認できる場合…
●楽天カードを発行して30万円使っている
●ダイナースクラブ・カードに申し込んだ
●ダイナースは「とりあえず楽天の30万払ってから申し込めや」と判断できる
と、こうなります。
対して、同時に申し込んだ場合…
●楽天カードに申し込んだ
●すぐにダイナースクラブにも申し込んだ
●ダイナースからしたら、楽天カードの方でいくら使うつもりなのかわからない
●ひょっとして借りパク狙いかも
●返してもらえないリスクを判断できない。だから落とす
ということになります。
つまり「多重申し込み」と判断されると、誤解されて落とされてしまう可能性が高まります。
なので、せめて1ヶ月は最初に申し込んだカードを利用して、次に欲しいカードを申し込んだ方が誤解されずに済むわけなんですね。
3.「落ちた」情報は6ヶ月残る
クレジットカードの審査に落ちてしまうと、その「落ちた」という情報が6ヶ月間残ります。
「落ちた」情報が残っている限り、クレジットカードの審査に通る可能性はかなり下がります。
「よその会社で落としたのなら、うちもやめとこう」と、なるわけです。
6ヶ月経てば「落ちた」という情報は消えますが、逆に言えば、6ヶ月間はクレジットカードが作れなくなるわけです。
例えばこういうケースもあります…
●1月にカードの審査に落ちた
●6ヶ月後の7月まで「落ちた」情報が残る
●我慢できずに3ヶ月後の4月にカードを申し込んだ
●やっぱり落ちた
●10月まで「落ちた」情報が残る
と、こうなってしまいます。
こうなると、いつまでたっても「落ちた」情報が残り続けることになります。
つまり、いつまでたっても新しくクレジットカードを発行できなくなります。
4.カードの発行は順番が大事
今までの話を踏まえて、カードを申し込む順番を考えてみましょう。
①楽天カード
②ダイナースクラブ・カード
上の2枚なら、楽天カードから申し込むべきです。
理由は…
●楽天カードの方が取得難易度が低い
●もしダイナースから申し込んで落ちたら、楽天カードすらも発行しづらくなる
…と、言うわけです。
いくら「メインカードはダイナースで、楽天カードはサブ」という計画を立てたとしても、取得難易度が低いカードから申し込んでおいた方が、両方とも落ちるというケースを避けることができます。
5.まとめ
カードを初めて持つ人にとっては、いきなり複数枚持とうという考えは中々しないでしょう。
クレジットカードの知識がついてくるにつれて、複数のカードが欲しくなっていくものです。
ただ、1度でもカードに申し込んで落ちてしまうと「6ヶ月足止め」されることになります。
これは非常にもったいない。
欲しいカードがたくさんある場合は、カードの取得難易度などから考慮して、戦略的にカードを申し込みましょう。
思わぬタイムロスを回避することにつながります。