ポイントを取るか?カードを育てるか?
クレジットカードに詳しくなってくると、「カードの種類と使うお店」によってポイント還元率が変わってくることがわかります。
例えば…
●ファミリーマートではファミマのクレジットカード
●Suicaにチャージするならビュー・カード
●イオンや[まいばすけっと]ならイオンカード
…など
利用するお店と使うカードを使い分ければ、ポイント還元率を最大限高めることは可能です。
カードを使い分けても、ポイントが分散されて使いづらくなることはありません。
例えば、それぞれのポイントを全てマイルに統一してしまえば良い訳ですから。
カードを使い分けてポイント還元率を最大限に引き出す場合、デメリットになるのはポイントが分散されることではありません。
では、何とトレードオフになるのか。
それは「カードが育たなくなる」所にあります。
今回はこの、「ポイントを取るか?カードを育てるか?」というテーマについて書いてみたいと思います。
1.還元率を最大限高めるには
クレジットカードのポイント還元率を最大限高めるには、カードを複数枚持つ必要があります。
例えばカードの利用先が以下の場合…
●スターバックス
●Suicaへのチャージ
「JCB OS(プロパーカード)」なら、スターバックスカードへのチャージで5%還元になります。
しかし、Suicaへのチャージでポイントは付きません。
つまり「JCB OS」の還元率は…
●スターバックス:5%
●Suicaへのチャージ:0%
…になります。
一方、JR東日本が発行している「ビュー・カード」を利用したら、Suicaチャージ時の還元率は1.5%です。
ただし、スターバックスカードへのチャージは0.5%(通常の還元率)になります。
つまり「ビュー・カード」の還元率は…
●スターバックス:0.5%
●Suicaへのチャージ:1.5%
…になります。
では、この2枚を適材適所で使ったらどうなるでしょうか…
●スターバックス:5%還元
●Suicaへのチャージ:1.5%還元
…こうなりますね。
これが、クレジットカードを使い分けてポイント還元率を最大限高めるということです。
2.カードを効率よく育てるには
クレジットカードの中には、ゴールドカード、プラチナカードの様に「育つクレジットカード」があります。
カードを育てるために必要なことはなんでしょうか。
それは、とにかく育ちきるまで1枚のカードに決済を集中させることです。
クレジットカードがランクアップする条件というのは、公式にはアナウンスされていない場合がほとんどです。
実際にインビテーションを受け取った方たちが、情報を公開して「だいたいの目安」がわかるだけです。
なので確実にカードをランクアップさせるには、とにかく「育てたいカードに決済を集中」することになります。
つまり「ポイント還元率」とか言っていられないんですね。
「JCB OS」をプラチナカードやザ・クラス(ブラックカード)まで育てたいのであれば、たとえポイントが貰えなくてもSuicaチャージをするべきなのです。
3.ポイントか?決済実績か?
例えば、「ビュー・カード」でSuicaに10万円チャージした時にもらえるポイントは「1,500円分」です。
この場合「1,500円」のキャッシュバックを受取ることになります。
では「JCB OS」でSuicaに10万円チャージした場合。
ポイントは0ですが、10万円分の決済額が積み上がることになります。
つまり「1,500円分のポイント」と「10万円分の決済実績」がイコールになります。
ここで、人によって意見が分かれるでしょう。
とにかく節約したい人は、1,500円分のポイントに価値を置きます。
カードを育てたい人からすると1,500円がもらえなくても、「10万円の決済実績」が欲しいわけです。
これはどちらが良い悪いの話ではなく、人それぞれの価値観の問題です。
私も、今は育てたいカードがたくさんあるので決済実績を選びますが、カードを育てきったらポイント至上主義に転向するつもりですしね。
4.まとめ
もしも育てたいカードがある場合は、中途半端に使い分けをしない方がいいです。
ヨドバシカメラのように10%のポイントが付くなら話は別ですが、1%〜3%ぐらいのポイントなら、カードを育てるためのトレードオフだと割り切った方が良いです。
そして、ポイント還元率を最大限に発揮するなら、色々な組み合わせを研究してみてください。
特にクレジットカードは「ポイント獲得時」と「ポイント消費時」が一定ではないので気をつけてくださいね。
ポイントを取るか。カードを育てるか。あらかじめビジョンを持ってカードを持つことで、その特典を最大限活かすことができます。
ぜひ、色々なカードを探してみてください。
自分のライフスタイルにあったクレジットカードと出会えることを願っています。