20歳までに知っておくべき、信用情報のメリットデメリット

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4月から大学生になる皆さん。こんにちは。

大学生になると、ほとんどの学生がアルバイトを始めると思います。

そしてまず自立の第一歩として、自分の携帯代を自分で払うようになる方が多いでしょう。

中学生ぐらいからでも、親権者の同意さえあれば、自分名義で携帯を契約することができます。

そして20歳になれば、親権者の同意無しに携帯の契約ができるようになります。

ただ、携帯電話を契約するときは「知らなかった」では済まされない、とてもとても大事なことが起こります。

それは、「これからあなたの信用情報が構築されることになる」ということです。

これはどういうことか?

「お金を約束通り払う人かどうかのデータが今後ずっと残る」ということです。

今回はこの「信用情報」というものがどういうものなのかについて簡単に解説します。

1.世の中には信用情報というものがある

少なくとも私が学生時代の時には知らなかった「信用情報」という概念。

学校でも、携帯ショップでも、誰もこのことを教えてくれなかったので、私は苦労しました。

大学生になりアルバイトも本格的に始め、「これから携帯代は自分で払うよ!」と自立への第一歩を踏み出しました。

ただ、大学生というのは出費が多い。
勉強に必要な教材代。
友達との交際費。
没頭できる趣味への投資。
など

ついつい資金繰りが追いつかなくなること、よくありますよね。
むしろ大学生の間にこういった経験をしておくのも悪くはないですけど。

そこで携帯電話の料金の支払いが遅れがちになります。

さて、ここで携帯電話の支払いが遅れた場合、どういうことが起こるのかまとめてみます。

①催促状が来る

まだこの段階では電話は止まりません。
この催促状すらもスルーした場合、以下の様な状況になります。

②電話やネットができなくなる
③更に催促状がくる

この段階をさらにスルーするとこうなります。

④強制解約
信用情報に傷がつく

ついに出てきました「信用情報」という言葉。

これから詳しく見ていきましょう。

2.信用情報についた傷は簡単には消えない

なぜ、この「信用情報に傷がつく」ことを避けなければならないのか。

それは、この傷は簡単には消えないし、携帯電話の契約以外にも大きな影響を及ぼすからです。

例えば、携帯代をずっと払わなくて強制解約されたとしましょう。

この場合、携帯電話会社に払うべきお金を全て払って「遅くなってすみませんでした」で終わり。という訳にはいかないんですね。

もちろん携帯会社との契約はここで終りです。

ただ「信用情報機関」には「この人は携帯代を契約したとおりに払わなかったので、強制解約になった過去があります」という情報が残ります。

状況によりますが、短くても2年はこの情報が残ります。

この情報が残るとどうなるか。

今後「契約」がしずらくなります。

例えば
①次に携帯電話を契約しずらくなる
②クレジットカードを発行できなくなる
③ローンを組めなくなる

「携帯電話の支払いが遅れる」というのはこういうことに繋がってきます。

でも、教えてくれる人はほとんどいません。

携帯会社の人も教えてくれません。

知らなかったでは済まされません。

恐ろしいですね。

3.携帯電話の契約はハードルが低い

何が問題なのかというと、携帯電話の契約は大学生なら簡単にできてしまうということです。

例えば、クレジットカードの契約とか、借金をしようとした場合、心理的なハードルがある程度発生しやすいんですね。

「払えなかったらやばい」
「怖いお兄さんがくるかもしれない」
「真夏にクーラーのリモコンを没収されるかもしれない」

など、「軽い気持ちで契約をしてはいけない」という認識が働きます。

ただ、携帯電話の契約に関してはなぜか心理的ハードルが低くなりがちなんですね。

みんな持っているからでしょうか?

ショップ店員がそれを意図的に隠そうとしているからでしょうか?

どちらにせよ、これから自分の名義で携帯電話を契約しようと思う大学生は、この信用情報という存在をしっかりと認識していおいた方がいいです。

4.iPhoneの契約は2年間でおよそ20万円の契約

iPhoneを大手キャリアで2年契約したら、2年間でだいたい20万円払うことになります。

8,000円から9,000円を2年間です。

一般の大学生からしたら大金です。

繰り返しますが、中学生ぐらいから親の同意さえあれば自分名義で携帯の契約ができてしまいます。

20歳以上なら、アルバイトさえしていれば、親の同意無しにこういった契約が簡単にできてしまいます。

20歳という年齢は成人です。もう大人として扱われますからね。

なので、この契約を破ってしまった場合、たとえ20歳になりたての学生だとしても、きっちり大人としての落とし前として、信用情報に傷がつくことになります。

知らなかったでは済まされません。

いくらみんなが持っている携帯とはいえ、ショップのイメージがクリーンとは言え、20万円の借金をしているようなものです。

「信用情報」という概念をしっかりと把握した上で携帯の契約をしましょう。

逆に言えば「優良な信用情報」を構築できれば、今後なんらかの契約が成立しやすくなるメリットもあります。

5.優良な信用情報を構築するメリット

信用情報のネガティブな面ばかり強調してしまいましたが、もちろん良い面もあります。

例えば、2年の契約期間の間に1度も支払いが遅れることが無かった場合。

「この人は完璧に支払いをしてくれました。信用できる人です」

というデータが信用情報機関に残ります。

この状態で、クレジットカードを発行したり、ローンを組んだりしようとした場合、審査に通りやすくなります。

なので、「今後のことを考えて携帯電話の支払いを自分名義でちゃんとしておく」という戦略は20歳を迎えたあなたにとってたいへん有効なものになります。

今後欲しいクレジットカードを作成しやすくなりますし、家や車のローンが通りやすくなります。

万が一借金をしなければいけない場合も、審査に通りやすくなります。

なので、20歳になり、これから自分名義で携帯電話を契約する方は、自分の信用情報を優良なものにする意識をもって、支払日に遅れることのないようにすると色々なことが有利になるというわけです。

5.まとめ

まとめると
①信用情報というものがある
②携帯電話を契約するとちゃんと支払ったかどうか信用情報が残る
③ちゃんと支払わないで信用情報に傷がつくと他の契約もしにくくなる
④ちゃんと支払っていると優良な信用情報が構築されて他の契約がしやすくなる

これから自分名義で携帯電話を契約しようという方は、ぜひこういったことを意識して、戦略的に信用情報を構築できると、後悔しないですみます。

万が一信用情報に傷がついたら、最低でも2年はそれが消えませんからね。

携帯に限らず「何かの契約」をする場合は、こういったことを常に意識して挑むようにすれば、思わぬトラブルを避けることができますよ。