【ダイナース】ダイナースがサブカードを発行可能に。国際ブランドはマスターカードです。
2019年の7月23日から、ダイナースクラブのプロパーカード保有者は、サブカードを発行できるようになります。
サブカードの内容は…
①正式名称は【ダイナースクラブ コンパニオンカード】
②追加で年会費を払う必要なし
③国際ブランドはマスターカード
④決済時に付与されるポイントはメインカードであるダイナースと合算
⑤コンパニオンカード利用時はポイント付与率が下がる
…ざっくりまとめるとこんな感じですね。
1.マスターカードなら大体どこでも使える
今回「コンパニオンカードが発行できるようになった」というのはどういうことなのか?
それにはまず、「ダイナースクラブを使えるお店が少ない」という背景から知る必要があります。
「自分のクレジットカードがこのお店で使えるかどうか?」
という問題は「カードの国際ブランドが何か?」によって決まります。
例えば5つの国際ブランドを比較した場合…
①VISA:世界中どこでも使える
②マスターカード:世界中でほとんど使える
③JCB:日本でならほとんど使える
④AMEX:使えないお店が割とある
⑤ダイナース:使えないお店が割とある
…こんな感じです。
このように、そもそもダイナースは、使えないお店が多いカードでした。
なので今回ダイナースは、無料でマスターカードも追加で発行できるようにして、この問題をカバーしてきた訳なんですね。
つまり…
「普段はダイナースをメインカードとして使ってもらって、ダイナースが使えないお店ではマスターカードを使ってください」
…ということです。
2.VISAだったら…
私の感想としては「微妙だな」と言った感じです。
何が微妙かというと、タイミングが悪過ぎます。
なぜなら、間も無く開催される東京オリンピックのチケットや公式グッズは「VISAの国際ブランド」でしか購入できないからです。
東京オリンピックに向けて、チケットの抽選も始まりました。
これから日本は一層オリンピックに向けて盛り上がっていくことでしょう。
ただ、このチケットを購入できるクレジットカードは、VISAブランドのみです。公式グッズも然り。
結局オリンピック関連の決済に使えない国際ブランドを、このタイミングでもう一枚発行できても仕方ないんですよね。
実際に今ダイナースしか持っていなくて、「どこでも使える国際ブランドのサブカードが欲しいな」という方がいた場合、
今のタイミングなら、オリンピック関連の決済に唯一使えるVISAカードを持つのが妥当ですよね。
つまり、今は何でもいいから「国際ブランドがVISAのカード」を発行してしまったほうが、手っ取り早い情勢なんです。
「ダイナースクラブ コンパニオンカード」を発行することによって、何か特別な特典が増えるのならもちろん素晴らしいです。
ただ、ダイナースでできること以上の特典はありませんからね。
国際ブランドがマスターカードになることによって、決済できるお店が増えるだけです。
「じゃあVISAでいいじゃん」ってなっちゃいますよね。
ダイナースを発行できる属性なら、欲しいVISAカードは何でも発行できるはずですし。
なので、今回「コンパニオンカード」を発行するよりも、VISAカード作った方が便利ですよ。
3.まとめ
「メインカードの得点を凌駕することも無いし還元率も下がるけど、マスターブランドが使える」
オリンピックを無視しても、やっぱり微妙ですね。
私だったら、どうしてもマスターカードが欲しいならラグジュアリーカードを狙います。
もちろん年会費はかかりますけど、ラグジュアリーカードにしかない特典がありますから。
ダイナースの欠点を埋めるためだけに、別の国際ブランドが欲しいのなら迷わずVISAを発行します。
私のメインカードはアメックスですが、こちらも使えないお店が少なくありません。
なので、三井住友VISAカードを発行して、アメックスが使えない時はこちらを使っています。
これで困ることはありません。
サブカードが必要なら、とにかくVISA一択ですよ。