子供が高校を卒業したら、現金の仕送りよりも家族カードを持たせましょう

クレジットカード

日本ではキャッシュレス化が遅れている。という話をよく聞きます。

では、なぜ海外ではキャッシュレス化を推奨するのでしょうか。

その理由の一つは、国家がお金の管理をしやすくなるからです。

例えば現金の場合、何にどう使っているか追跡するのは困難です。

しかし、クレジットカードや電子マネーの場合…
●お金を誰が使ったかわかる
●お金をいつ使ったかわかる
●お金を何に使ったかわかる
…このようになります。

なので、国家は不正なお金の流れを統制しやすくなるんですね。

これは家庭においても同じです。

今回は、子供が高校を卒業したら、現金の仕送りよりも家族カードを持たせた方が安全であるという話をしようと思います。

1.高校を卒業したら家族カードを持てる

クレジットカードを持てるようになるのは、18歳からです。

そして以下2つの細則があります。
●高校生は持てない
●海外留学などの事情がある場合は15歳から持てることもある

家族カードと言っても、カードの名義は親でなく本人の名義になります。

なので、一般のクレジットカードと同じように18歳から所持できるようになるんですね。

さて、冒頭でも書いた通り、なぜ高校を卒業したら家族カードを持たせた方がいいのでしょうか。

それは、親が子供のお金の使い方を管理しやすいからです。

家族カードは…
●子供がどこでお金を使ったかわかる
●子供がいくらお金を使ったかわかる
●子供がいつお金を使ったかわかる
…というメリットがあります。

もしもこれが現金の場合、子供がどこで何にお金を使ったのかわかりません。

もちろん、現金払いを管理する方法として、レシートを必ず提出させたり、出納帳を付けさせたりすることもできます。

ただ、出納帳はいくらでも改竄できますし、レシートも「失くした」とか「くれなかった」とか言い逃れができてしまいます。

反面、クレジットカードの利用履歴は改竄することができません。

怪しい出費があったり、納得のいく説明のできない利用があれば、これを根拠にツメることができます。

このように、子供がクレジットカードを扱う練習になります。

2.カードはギャンブルができない

高校を卒業した子供にとって、一番悪影響なのはギャンブルです。

雀荘やパチンコ屋などは、18歳以上から入れるようになります。

「友達に誘われて軽い気持ちでギャンブルをやってみたらハマってしまった」なんて例は、よく見られます。

そして、貴重な時間とお金を浪費して人生を台無しにしてしまうのです。

誘った友達も、お店も、誰も責任を取ってくれません。

恐ろしいですよね。

しかし、幸いなことに、これらのギャンブルは基本的に現金でしか遊ぶことができません。

現金さえ持たさなければ、ギャンブルしたくてもできないのです。

これは高校を卒業した子供が、ギャンブルにハマらないための有効な抑止力になります。

子供が道を踏み外さないためにも、現金より家族カードを持たせた方がいいのです。

3.それでも若干の現金は必要

まだまだ、日本では「完全にキャッシュレス」という訳にはいかない部分もあります。

例えば
●友人と食事に行って割り勘になった
●現金払いしかできないお店に行った
●部活の会費など

こういう場合のためにも、現金はいくらか持っておいた方が良いです。

頑なに子供にキャッシュレスを貫かせようとして、LINE Payが使える居酒屋しか行かない子に育ってしまったら、あだ名がレナードになってしまいます。

ただ「現金しか持たせない」よりは数倍安全ですよね。

「いついつ飲み会に行くから現金で4,000円欲しい」と子供から言われれば安心して渡すことができます。

もしそれが別の用途で使うとしても、「親に報告しなければならない」というハードルを1つ設けることで、そのお金がギャンブルに溶けていく可能性は極端に薄れます。

こうやって、カード払いと現金払いのバランス感覚を養ってあげれば、子供が自立して自分でカードを契約するときに、失敗するケースを減らすことにも繋がります。

4.まとめ

クレジットカードは現金に比べて、使いすぎが発生する可能性があるのは確かです。

例えばソシャゲの課金。

今、ギャンブルよりも怖いのはこちらかもしれません。

ただ、やはりカードに情報が残るので叱るなりカードを取り上げて仕送りも止めるなり、何らかの対策を取ることができます。

現金の場合は、ギャンブルに使おうが課金しまくろうが、情報が残りません。

つまり、親が気付いて対策をとる時間が遅れるんですね。

「親が気付いた時には重度の中毒になっていた」なんてケースは避けたいものです。

そういう意味でも、高校を卒業した子供には是非、現金よりも家族カードを。

きっと、健全な金銭感覚を養うのに、ひと役買ってくれるはずです。