【週刊ぽるねむ #2】もし一枚しかクレジットカードを持てないとしたら

クレジットカード 週刊ぽるねむ

クレジットカードが趣味になってしまうと、最強の1枚を捜し求める自分と色々なカードを持っていたい衝動に駆られる自分とで、お互いに矛盾する感情に苛まれることになります。

クレジットカードと言うのは千態萬象。
ステータス性を求めればスイカへのチャージが犠牲になり。
ANAマイルを取ればJALマイルやスカイマイル獲得の機会損失が生まれ。
全部持ったら年会費が青天井。
クレカ趣味は無常なるトレードオフの世界です。

それでも「1枚でほとんどの機能を網羅する全部入りのカードは何か?」と自問自答を繰り返したところ、一つの答えにたどり着きました。

私がもしもたった1枚しかクレジットカードを持てないとしたら何を持つのか?
今回のテーマはそう言い換えることもできます。

私が推す全部入りクレジットカード。
それは「ANAダイナース・プレミアムカード」です。

最初に言っておきますが、このカードの年会費は167,400円(税込)です。
月額計算だと13,950円/月(税込)です。
は?と思いますよね。
ところがどっこい。家族カードは何枚でも無料です。
そういう問題じゃないですよね。
この年会費を払うに能うか否かは、これから紹介する特典の数々を吟味していただいたあとに、どうか評価していただきたいと思います。

ここでは、なぜ「ANAダイナース・プレミアムカード」が全部入りと言えるのかを考察してみたいと思います。
(ちなみに私は平ダイナースすら持っていません。経験談ではないのでご了承ください)

追記:2018年12月16日の利用分から一般加盟店でのポイント付与率が1.5%に改悪されました。

1.クレジットカード所有で受けられるサービスは決済だけではない

クレジットカードを所有することで受けられるサービスの、一般的な認識は以下のようになると思います。

①現金を持たないで決済できる。
②支払いの先延ばしができる。
③ポイントが貯まる。

しかし、クレジットカードを所有することで受けられるサービスには実はもっと多くの機能が備わっています。

例えば

④国内外の旅行保険・ショッピング保険
⑤ショッピング・ダイニングでの優待
⑥コンシェルジュ・サービス
⑦ラウンジの利用
⑧特別なイベントへの招待

などなど

これらのサービスはカードに興味のない方からしたら認識すらされていませんが、意識して使うと素晴らしく便利なものばかりです。

そしてクレジットカードの種類によって、これらのサービスの量と質が変わってくることになるわけです。

つまり、私が今回紹介する「ANAダイナース・プレミアムカード」は、クレジットカードに付帯するサービスの量も質も、そのほとんどを完備しているカードとなるわけなのです。

2.充分に高いそのステータス性

「ANAダイナース・プレミアムカード」はそもそも、そのステータス性からして最高レベルに達しています。その分、付帯する特典の質も量も最高級です。

「ANAダイナース・プレミアムカード」をステータス性という面で他のクレジットカードと比べた場合、たしかにアメックス・センチュリオンやラグジュアリー・カードのゴールドには敵いません。

センチュリオンの場合はインビテーションの条件が段違いですし、入会金と年会費の金額も半端ではありません。
その希少性からしてもステータス性で敵わないでしょう。

ラグジュアリー・カードのゴールドの場合も、今のところチタンやブラックカードを使い続けていればインビテーションが届く訳ではなく、新生銀行の大口顧客か業界のコネがないと持てないという情報が散見されます。
その希少性はセンチュリオンに匹敵するのではないでしょうか。

「ANAダイナース・プレミアムカード」は、どうしてもステータス性では上の2つには敵いません。
ですが、どちらかと言うとこの2枚は雲の上の存在なので、私のような一般人が目指すものでは無いのも確かです。

「ANAダイナース・プレミアムカード」は、簡単に発行することのできないダイナースブランドの最上級のカードなので、そのステータス性は充分であると言えるでしょう。

「ANAダイナース・プレミアムカード」はプロパーカードではありませんが、アメックスのプロパーとセゾンアメックスの関係と違い、決してプロパーよりもステータス性が落ちるという位置付けでもありません。

むしろプロパーよりも年会費は上がり、ほぼ全ての特典が「ANAダイナース・プレミアムカード」の方にも付帯されています。そして、ANA関連の優待が存分に上乗せされる形なので、ステータス性も特典も盛りだくさんな一枚と言えます。

年会費が同じということで、よく「ANAダイナース・プレミアムカード」と比較される「アメックス・プラチナ」は、いくら他社のブラックカード級と言われてもセンチュリオンの存在がある以上、二番手であることに変わりはありません。

そして、カードの希少性に関しても「ANAダイナース・プレミアムカード」はアメプラよりも勝っています。

属性が低くても取得できるアメックス・グリーンをプラチナまで育てるのは比較的簡単です。ところがダイナースはそもそもカードを育てる以前に、取得するのが難しいという事実があります。

よって「ANAダイナース・プレミアムカード」はアメプラにも負けない、充分にステータス性を持ったブラックカードであると評価できます。

3.高いステータス性と高いポイント還元率の両立

「ANAダイナース・プレミアムカード」の凄いところは、ステータス性が高いくせにポイント還元率も高いという所にあります。

一般的に、クレジットカードのステータス性とポイント還元率はトレードオフの関係にあります。

例えば主なステータスカードのポイント還元率はこちら

①三井住友VISA・プラチナカードはリボ払いを使えば1%。
②ラグジュアリーカード・ゴールドは0.5%
③JCB ザ・クラスは0.5%
④アメックス・センチュリオンは1%

このように、基本ポイント還元率は高くても1%です。
そして、このポイントをマイルと交換しようとすると更に交換率が悪くなります。
アメックスのみ、ANAマイルとの交換に限り1:1で交換してくれます。

反面、ポイント還元率1%を超えるクレジットカードは枚挙に暇がありません。
ステータスカードをメインカードにしようとすると、どうしてもポイント高還元のカードは諦めなければいけないのです。

ところが「ANAダイナース・プレミアムカード」のポイント還元率は2%。
ステータスカードの双璧を成すアメックスと比べても2倍の還元率を誇ります。

しかもリボ払い手数料を発生させたり、別のポイントに一旦交換するなどの複雑な条件はありません。
ただ支払いをするだけで2%のポイントが貯まります。

1マイルの価値はエコノミークラスの利用で2円と言われています。
つまりマイル付与率は一般加盟店での利用で最低でも4%。
この数字は脅威です。

ラグジュアリーカード・ゴールドはポイントをワインと交換した場合に限り3.3%という非常に高い還元率を発揮しますが、それでも「ANAダイナース・プレミアムカード」には及びません。

そして、プロパーのダイナース・プレミアムと違ってANAカードですから、ANAの航空券の購入やANAカード特約店で利用すれば、更にマイルが加算されます。

このように、ステータスカードに限らず一般カードと比べても、これだけの還元率を誇るのは「ANAダイナース・プレミアムカード」だけなのです。

4.クレジットカードに付帯するあらゆるサービスを網羅している

高いステータス性と高いポイント還元率。
それだけでも圧倒的な存在感を誇る「ANAダイナース・プレミアムカード」ですが、このカードはそれでいて数多のクレジットカードに付帯するサービスの、そのほとんどを網羅しています。
付帯保険の上限額も最高レベルです。

その中でも使いやすいサービスをピックアップして、ここで紹介します。

①1名無料になる対象レストランが多い

この優待は、プラチナカードクラスのカードにだいたい付いています。

「ANAダイナース・プレミアムカード」でのサービス名は「ダイナースクラブ・プレミアム・エグゼクティブ・ダイニング」となります。

ざっくり説明すると
ー 対象のレストランの中から行きたいレストランを選ぶ。
ー 選んだレストランの指定のコースを2名以上で予約する。
ー 会計時に1人分のコース料金が無料になる。
というサービスです。

注意点としては以下の2つがあります。
ー 3名以上で予約しても、無料になるのは1名分だけ。
ー コースにドリンクは入っていないので、その分は無料にならない。

「ANAダイナース・プレミアムカード」は、この優待を受けられるレストランの数が他のカードと比べて多くなっています。

「ダイナース」という名前のとおり、レストランでの食事に関する優待への力の入れ具合は、他の追随を許さないようです。

②空港だけでなく銀座と大丸のラウンジが利用できる

空港のラウンジには大きく分けて2種類があります。

一つは、ゴールドカード以上の提示で入れるカードラウンジ。
だいたい飲み物は無料で、食事はできないか有料です。

もう一つは、航空会社が運営するラウンジ。
ビジネスクラス以上の航空券の提示か、プライオリティ・パスの提示で入れます。
こちらは飲み物だけでなく、食事も無料でできます。
北京空港のようにシャワーやベッドまであるラウンジもあります。

例えばアメックス・プラチナでも上記の空港にあるラウンジは利用できますが、街中にあるラウンジは利用できません。

一方ダイナースは上記の空港のラウンジはもちろん、街中にある「ダイナースクラブの銀座ラウンジ」と「大丸東京のラウンジ」が利用できます。

東京在住のアメプラホルダーとしては、この街中のラウンジが使えるのが実に羨ましいポイントです。

③コンシェルジュ・サービスの守備範囲が広い

コンシェルジュ・サービスはプラチナカードクラスのカードに付帯されていますが、カード会社ごとにそのクオリティは千差万別のようです。

電話対応の丁寧さに定評のあるアメックスのコンシェルジェでも、旅行の手配やギフトの選定に特化しているので、国内外の商品の在庫の調査などはサービスの対象になっていないようです。

「ANAダイナース・プレミアムカード」のコンシェルジュサービスは、旅行に限らずホルダーのあらゆる要望を聞き入れてくれると評判なので、コンシェルジュの使い勝手においても最高峰のクオリティを誇るようです。

5.ANAカードとしての最高峰の優待も受けられる

「ANAダイナース・プレミアムカード」はその名の通り、ANAカードの最上級カードとしてのサービスが受けられます。

ANAの関連ショップでの割引はもちろん、特に便利なのがビジネスクラス専用のチケットカウンターを利用できることです。

これは、エコノミークラスの航空券を購入しても、ビジネスクラスのカウンターを利用することができる特典です。

つまり、どんなにエコノミークラスが混雑していても比較的空いているビジネスクラスのカウンターで手続きを終えることができます。

これは一度経験したら、二度とエコノミークラスの列に並べなくなるほど便利です。

更に「ANAダイナース・プレミアムカード」は条件を満たせばSFC(スーパーフライヤーズカード)に進化させることができます。

「ANAダイナース・プレミアムカード」がSFCになると、空港で最強になれます。

上での紹介した、ビジネスクラス専用レーンでの手続きはもちろんのこと

ー 上級会員専用の手荷物検査を使える。
ー 目的地に到着後、預けた荷物を優先的に受け取れる。
ー 飛行機に乗るときに優先的に乗せてもらえる。

などの、至れり尽くせりのサービスを受けることができます。

しかもSFCならANAだけでなく、スターアライアンスに加盟するどの航空会社を利用しても上記のサービスを受けることができます。

JALの加盟するワンワールドや、デルタ航空の加盟するスカイチームでも、似たようなサービスを受ける方法はあります。
しかし、今までに紹介したクレジットカードとしてのステータス性とポイント還元率、数えきれないほどの特典を網羅できるのは「ANAダイナース・プレミアムカード」だけになります。

6.まとめ

今回当ブログで紹介した「ANAダイナース・プレミアムカード」の特典は、あくまで私がピックアップした特典であって、紹介しきれていないものもまだまだあります。

年会費はもちろん安くないですが、その分ポイント還元率が高いですし、ステータスカードとしてのサービスはほとんど最高水準で受けられます。

アメックス・プラチナと比べても年会費は27,000円(税込)高いですが、この記事で紹介してきたとおり、総合的に見たときのお得度は「ANAダイナース・プレミアムカード」の方が一枚上手ではないでしょうか。

たしかにダイナースは他の国際ブランドと比べて決済できる加盟店が少ないのがネックです。
ただ、国内であればVISAやマスターに及ばないとは言え、ほとんどのお店で使えるので許容範囲でしょう。
決済力の問題は、この「全部入り」と言っても過言ではないカードを持たない理由にはならないと思います。

私もまずは「ANAダイナース」を取得して早く「ANAダイナース・プレミアムカード」に育ててみたいです。
そのためにはもっとブログを頑張って、私の属性を上げなければいけませんね。

と、言うわけで今週のテーマは「もしも1枚しかカードを持てないとしたら、私は迷わずANAダイナース・プレミアムカードを選ぶ」というお話でした。